野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

お大事に

先月17日に脳梗塞で緊急入院された河合隼雄文化庁長官、具合はどうなんだろうか。
さて、文庫が出ているのを知らずに単行本の「こころの処方箋 (新潮文庫)」を買ってしまった。不覚なり。

こころの処方箋 (新潮文庫)

こころの処方箋 (新潮文庫)


するするっと読めてしまう本ではあるが、だからといって内容が薄いとか屁みたいだとか、決してそんな事は無い。むしろ、これだけの内容を、するっと読めるように書くっていうのはかなりスゴい事なんじゃなかろうか。
この本は、ものすごーく大雑把に言えば、世の中の諸々のことはこれが唯一の正解、なていうものは無いし、絶対的にこれが善いとか悪いとかいうのも無い、そして何事も見方、考え方によっていろんな受け取り方ができる、というようなことが何やかやと書かれているわけだ。本当に日々強烈なストレスを受けている人とか、深刻な悩みを抱えている人なんかは、この本を読むと、ちょっとは楽になる、というか力が抜けたりすることもあるんじゃないだろうか。保証はできないけど。