先日Rさんにお借りした大量の本、通称R文庫(そんな通称は無いけど)を読み進めているところだが、そのうちの4冊目が「理性のゆらぎ」というやつだ。
- 作者: 青山圭秀
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1997/04
- メディア: 文庫
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こんな内容、他の人が書いていたら「アホかっ!」と却下していたかもしれない。でもこの人のはなんだかすんなり受け入れられる。
僕は、世の中のいわゆるスピリチュアル系、すくなくともマスメディアで我々が見聞きできる諸々というのは、99.97%がイカサマか勘違いのどちらかだと思っている。だが、これは言い方を変えれば0.03%は本物ということだ。中島らもさんなんかもそんな立場だったんじゃないだろうか。彼の最高傑作「ガダラの豚」ではイカサマ新興宗教や超能力のトリックをあばきたて、その手のものは大概がパチモンなんや、とばっさり。かと思っていると、あれ、何だか説明がつかないな、という部分がちゃんと残っていたりする。
そう、科学で説明できることなんて、本当に世界のごく一部なんだろうと思う。もちろん、世界の中で我々人間が普通に認知できる部分については、それなりに良い線行ってるだろう。だけど、きっとそれだけじゃないはずだ。所詮は科学なんて(という言い方はすごく語弊がありまくりなんだけど)、人間が認知できる範囲の内容をベースに構築された理論体系なんだから。どうして世界に「人智を超えた」領域が無いなんて言い切れる?
とはいうものの、日常生活を送っていく上で前提としている色々な常識(もちろん科学・技術の上に成り立っている)から疑い出していけば、キリは無い。まあバランスが大事だ。