野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

おにぎりがすきなんだな

こいつぁヘヴィだぜ。
「バケツ」を読んだ感想を一言で申し述べるならば、そんな感じだろうか。

バケツ (文春文庫)

バケツ (文春文庫)


神経性の下痢に悩まされる気弱なボデイビルダーが会社勤めを辞め、養護施設に勤めたもののそこも辞め、その養護施設で出会った子供を引き取って一緒に暮らしながら日焼けサロン、無認可保育所、老人介護サービスなどの事業を次々と立ち上げる… と、リアリティがあるんんだか無いんだか、お気楽なんだか深刻なんだか、どうもとらえどころのない話だなオイ。と言いつつ引き込まれて一気に読んだのだけどね。登場人物は、みんなどっかが壊れてるな。誰しもどこかはこういうものなんかもしれんけど。とにかくストーリーにからんでくるあれこれは、あまりに痛々しすぎる。読む方もタフでないと、この物語をしっかりと受け止めるのは結構つらいと思いましたな。