「一般意志2.0」を読んでみたらこれがなかなか面白かったので、今度はおなじ著者の「動物化するポストモダン」を読んだ。
動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)
- 作者: 東浩紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/11/20
- メディア: 新書
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「『大きな物語』の凋落」か。うん、どっかで聞いたことあるな。背後にある『大きな物語』をもとにして、様々な『小さな物語』がツリー構造を成していた近代から、『萌え要素』のフラグメントの組み合わせによりコンテンツが生成される、データベース構造のポストモダン。なんだか面白そうなのだが、この内容をきちんと理解するには、オタク系文化(の各種コンテンツ)とポストモダン思想の両方にある程度通じている必要がある。ポストモダン思想においては「欲望」と「欲求」は厳格に区別されているが、その辺もひとつよくわからない。
そんなわけでこのわたくしにとっては正直ちょっとばかし消化不良な感じは否めない。ううむ残念。それでも、ギャルゲー等90年代以降のオタク系文化における代表的なコンテンツはこういうものである、というのを読んで、ほほうなるほどこれは勉強になりますな、というわけである。