最近なんだか取り憑かれたようにベートーヴェンのピアノソナタをあれこれと聴きまくっている。といってもまあケンプとグールドとアシュケナージだけど。たぶんケンプが正統派。だけど正直あんまり好みじゃない。グールドはちょっと異端らしいけど好き。アシュケナージのかなりやり過ぎな感じに思わず苦笑いしながらも、つい聴いてしまう。さらに他の演奏も聴いてみたくなって、じゃあ誰を聴くんだ、ということになれば、まあやはりバックハウスとかブレンデルあたりか。だけどそんな「いかにもベートーヴェン」なんて実はあんまり聴く気がしない。
というわけでお互い 歩み寄って(?!)ポリーニだ。ポリーニもベートーヴェンのピアノソナタではけっこう有名なようだ。ただ790円で入手できるグールドと違ってポリーニがやってるベートーヴェンのピアノソナタのCDってあんまり安くないのだ(とか言ったら罰が当たる?)。と思っていたら、後期ピアノソナタ集(28番〜32番、2枚組)がタワレコでなんと1,390円ぽっきりだ。
というわけで買ってしまいました。本当はいわゆる3大ピアノソナタ(8番「悲愴」、14番「月光」、そして23番「悲愴」)を、アシュケナージやグールドと聴き比べてみたかったのだが、まあいくらなんでもそう同じ曲ばっかり聴くのも芸が無いし、ちょっと目先を変えてみようというわけで。
- アーティスト: ポリーニ(マウリツィオ),ベートーヴェン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2009/11/11
- メディア: CD
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これはわたくしの好みですな。やはりベートーヴェンとしてはちょっと邪道なのかもしれないけど、節度をもった華やさかで。アシュケナージみたいに無節操に派手なわけでなく、グールド的に偏屈な感じもないし。あとはやっぱりポリーニによる3大ソナタも聴いてみたいし、ルービンシュタインとホロヴィッツも聴き比べてみたい。
という感じでますます深みにはまって行くのでありました。