我々はもう少し、日頃から死というものについて考えた方が良い。そうすれば逆に死について恐れなくなるものである。「いかに生きるか」ということを考えるのも結構だけれども、「いかに死を迎えるか」、つまり人生にどう始末をつけるかを考えるのは、とても大事なことだ。というのが『「始末」ということ』という本の主旨だ。
- 作者: 山折哲雄
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2011/10/10
- メディア: 新書
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現代社会においては、とにかく「死」というものを日常から見えないようにしている。これが近代以降の死生観を大きく変えていったと説く。ああこの話は、養老せんせいがよく書いてるよな。脳化する都市、とかそういう話ですよ。けっこう、驚くほどい内容がカブってると思う。表現が違うので、すぐには気付かないかもしれないけど。養老せんせいの本を読んで、わかったようなわからんような、だった部分が、この本を読んだら「そうか!」ってちょっとわかった。ような気がする。