野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

アフロのキース

南博さんは、中学生の時にキース・ジャレットの"Facing You"を聴いて衝撃を受けたのがきっかけで、ジャズピアニストになったのだそうだ。
その記述がある「白鍵と黒鍵の間に」を読んで以来、いったいどんなアルバムなんだと、ずっと気になっていた。
来月キースの来日公演に行く予定にしていて、この際だからあらためて彼のソロ作品を何か聴いてみようかということで、この初ソロアルバムに手を出してみたわけだ。

Facing You: Touchstones Series (Dig)

Facing You: Touchstones Series (Dig)

なかなか良いじゃないか。唸ってないな、と最初は思ったが、よくよく聴いてみたら、歌っていた。でも、曲に合わせて歌っている。後年の、メロディーと関係のない奇声を上げる、というのとは違う。
聴いていると、ところどころに「キース節」とでもいえる手癖フレーズやヴォイシングを発見する。なるほどね、という感じだ。
来日公演で、このアルバムの中から何かやるのだろうか。まあやられても多分わからないと思うけど。