グランフロントで開催中の「世界を変えたレコード展」が明日までだということに気づき、慌てていってきた。
いやもうこういうのはね、時間がいくらあっても足りないから。
LPレコードというのは、アート作品として最適なサイズだと思いますなあ。
そこかしこで、アナログレコードが聴けるようになっている。しかしそこでブルース・スプリングスティーンとシャーデーを並べますか。
マイルスの"Sketches of Spain"もあったのだけど、それを聴いていた小さな子どもが母親に、「この音怖い」と言っていたのが印象的だった。母親は「なんでよ、別に怖いことないやん」と言っていたが、いやいや君の感性の方が正しいとおっちゃんは思うよ。
個人的にはやはり、「MTVの時代」がいちばん懐かしいですなあ。
レコードジャケットを語る時に、やはり"The Velvet Underground And Nico"と"Sticky Fingers"は外せません。
"In The Court Of Crimson King"と"Bitches Brew"、さらに"Exile On Main Street"なんぞ並べたら暑苦しくて仕方ないだろうが。
ちなみにマイルスのアルバムジャケットはいろいろあったけど、1960年代後半以降であったのはこの"Bitches Brew"ぐらい。この時期のマイルスのアルバムジャケットのデザインって、なんかどうもちょっとアクが強すぎるのよな。
カッコいいアートワークをたくさんデザインしているヒプノシス、"Houses of the Holy"とか"Wish You Were Here"とか『昨晩お会いしましょう』あたりをやってるのは知ってたけど、レインボーの"Difficult To Cure"もやってたってのはちょっと意外。
ジャケットだけでなくウォークマンも展示されていたり。
レコード、カセット、CD、音楽配信の販売数推移なんてデータも展示されており、そのデータによればCD販売数は1990年代半ばをピークに急激に落ちている。
タワレコ各店の売り場面積が年々じわじわと縮小していっていることを思えば、さもありなん、というところだ。
ところでこのチャート、音楽配信が開始後数年でピークアウトしてしまっているように見える。ちょっと違和感があったので、元ネタであるという日本レコード協会の統計データを調べてみた。これはアレだ、数量ベースでのデータになっているので、実は「サブスクリプション」(おそらくSptifyとかApple Musicのこと)というやつが含まれていないのだ。そりゃ単純に数量でカウントできないもんな。なのであらためて「サブスクリプション」を含めた金額ベースで「音楽配信」の売上推移をプロットすると、こうなる。
2014年ぐらいから少し上向き。そもそもこの、音楽配信って何だ、と思って調べると、いわゆる着うたとか着うたフルとかそういうものがかなり含まれているのだな。というわけでこれらを分類すると、こうなる。
iTunes Music Store、およびSpotifyの日本でのサービス開始は、それぞれ2005年、2016年。なるほど。
って俺様は何でこんなことをちまちま調べてるんだろう?