野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

本屋とちゃいまっせ

先日さるお方からジョン・コルトレーンのCDボックスセットをいくつかいただいたので、ここ一週間ほどコルトレーン祭りになっている。
いただいたボックスセットのうちのひとつが、"The Complete 1961 Village Vanguard Recordings"という4枚組だ。

The Complete 1961 Village Vanguard Recordings

The Complete 1961 Village Vanguard Recordings

これは名前の通り、1961年のヴィレッジ・ヴァンガードでのライブを全曲収録したものだ。
このヴィレッジ・ヴァンガードのライブは、もともと"Live At The Village Vanguard"として、"Spiritual"、"Softly, as in a Morning Sunrise"、そして"Chasin' the Trane"の3曲が入ったLPとしてリリースされたものだ。
Live at the Village Vanguard

Live at the Village Vanguard

後に"India"と"Impressions"の2曲が追加されたCD "Live At The Village Vanguard: The Master Takes"をわたくしは持っていて、たまに聞いていた。
Live At The Village Vanguard: The Master Takes

Live At The Village Vanguard: The Master Takes

アグレッシブなマッコイ・タイナーのピアノに乗っかって縦横無尽に暴れ回るコルトレーンのサックスがエキサイティングで、こちらの調子が良い時は気分も上がる。ただし体調によっては、やたら長いインプロヴィゼーションをだらだらと垂れ流しているように聴こえて、苦痛に感じられることもある。なかなか魅力的かつ不思議なライブアルバムである。
そんな熱いライブを全22曲4枚組のCDにしたのがこの"The Complete 1961 Village Vanguard Recordings"というわけだ。
もちろん22曲を一気に聴く、などという無茶なことはやらない。4枚のうち適当に1枚を選んで聴いている。いずれもだいたい60分から70分ぐらいで、少しばかり長めではあるが、なかなか楽しめている。健康状態の問題なのか精神状態が効いているのか知らないが、まあとにかく調子悪くはないということだろう。
"Greensleeves"が2バージョン入っているが、なるほどどう聴いてもコルトレーンにしか聞こえないな、と感心している。
そしてこのCD、内容もさることながら4枚それぞれのジャケットのアートワークがやたらカッコ良くて、このあたりもポイント高い。

もうしばらく祭りは続くだろう。