うちのテレビのHDDに『ブラッド・ダイヤモンド』という映画が録画されていた。しかも吹替版だ。
なんで?と思ったら、妻によればわたくしが録画を依頼したらしい。マジか。どんな映画か全然知らないのに。
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シエラレオネの紛争ダイヤモンドを巡る話だ。ダイヤモンドを密輸するブローカー・アーチャー役がレオナルド・ディカプリオだ。彼は本当にこういう役が似合うな。
そしてシエラレオネは内戦状態。実はいま、トマス・ハリスの新作『カリ・モーラ』を読んでいるのだけど、あの中にもコロンビアの内戦のことが出てきていて、革命軍のFARCってのがまあ実に酷い。この映画でも、反政府武装勢力のRUFなんてのは、その辺の村を襲撃して人々の腕を切り落とすか、ガタイの良いやつはダイヤ採掘の奴隷労働をさせるか、少年は麻薬漬けにして兵士に仕立て上げるか、てなぐらいで、圧政から人民を解放するはずの革命軍ってのはみんなそんなもんなのか?
ああ、そういえば『ノルウェイの森』でミドリが憤慨してたな。
こういうのが革命なら、私革命なんていらないわ。私きっとおにぎりに梅干ししか入れなかったっていう理由で銃殺されちゃうもの。
そして
ねえ、私にはわかっているのよ。私は庶民だから。革命が起きようが起きまいが、庶民というのはロクでもないところでぼちぼちと生きていくしかないんだっていうことが。革命が何よ?そんなの役所の名前が変わるだけじゃない。
とも。
数年前にコンゴの紛争鉱物規制の話があって、「紛争地域では武力勢力が現地の一般住民を虐殺や私刑、拉致、性的暴行、奴隷化等の非人道的な行為を行なっており、このような紛争地で採掘される鉱物は、反政府組織の大きな資金源となっている」なんて言われても正直もひとつピンときてなかったのだけど、つまりこういうことなのだな。
あ、それから、ローデシアって今のジンバブエなのだということも、恥ずかしながら初めて知った。
いやあ、勉強になりました。