『十二国記』シリーズの旧作をおさらいし、今までのストーリーをあらためて把握できた。
といいたいところだが、実はまだ短編集の『華胥の幽夢』が残っていた。実際のところこれは外伝とでも言うべきもので、これを読まなかったからといって特に支障は無いのだが、まあ折角ですから、というわけで。
- 作者: 小野不由美,山田章博
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/09/05
- メディア: 文庫
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それにしても「華胥」って何なんだ?と思ったら、中国の故事に由来しており、黄帝が昼寝したときに見たという理想郷であるのだとか。ちゃんと「華胥の夢」という故事成語まである。恥ずかしながらわたくし存じませんでした。この「夢」をわざわざ「幽夢」と書き、それで「ゆめ」と読ませるあたりがまた、このシリーズのタイトルの一筋縄ではいかないところだな。やや衒学趣味が香る気もするが、まあそこも含めて「十二国記」のテイストということで。
いよいよ新作に取り掛かりましょうかね。