野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

飛ばねえ麒麟はただのガキだ

やっと十二国記の新作『白銀の墟 玄の月』に着手した。とりあえず第1巻。

白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)

白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)

この話は18年前の『黄昏の岸 暁の天』の続きになっている。この前作では、蓬莱にぶっ飛んで行ってしまった戴国の麒麟=泰麒をやっとのことで連れ帰ってきたところで話が終わっている。それから18年。どんだけ引っ張るんだ。物語の中では、戴国王驍宗と泰麒が不在であった6年間で、戴国は相当に荒廃した、となっている。18年も放置したらいったいどんなことになるか。
いやまあ新作が出たのだから良いとしましょう。泰麒も、よくぞご無事でお帰りになりました、とみんなに歓迎されていることだし。
それにしても、国王驍宗が失踪した経緯というのは、ずいぶんと不明瞭なところがある。この新作の第1巻では、その一部が明かされる。とはいっても、驍宗の麾下の将軍たちの証言をつなぎ合わせておぼろげに見えてきた、というぐらいで、肝心なところは謎のまま。将軍たちの生き残りで、その謎解きをああでもないこうでもないとひねくり回す一方で、泰麒は謀反の張本人である阿選にどう対処していくのか、と思ったらずいぶんと大胆な行動に出る。
という感じで、はっきりとした驍宗の出番は無い(無かったよな?)ままに第1巻は終了。このまま勢いに乗って2巻へ参りましょう。