野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

それじゃ表紙のアイツは誰なんだ

『白銀の墟 玄の月』の第二巻へ。けっこうなペースだ。

白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)

白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)

泰麒はずいぶんと大胆な行動に出た。蓬莱で6年間を過ごしてその分歳を取り、泰麒のキャラが変わったのよな。麒麟は慈悲深い生き物。ということになっているが、泰麒なかなか腹黒いな。いや、慈悲深さと腹黒さってのは普通に両立できるのかもしれないけどね。少なくとも、昔の可愛らしい泰麒じゃないよね。
泰麒が王宮で無茶なことをしている一方で、元将軍の李斎はさる筋の協力を得て、あちこちで聞き込みをしながら、失踪した戴王・驍宗を探す。
ずいぶんな紆余曲折を経た後、ついに… と思ったら、ええっ!そんなんアリ!?というショッキングな展開でこの巻を終える。
いやいやいや、そんなところで止めるのかよ。先月文庫が出た時に、手を出さなくてよかったよ。もしあの時、出てすぐに読んでたら、この第二巻のラストを読んだ後、続きは第三巻で、なんて1ヶ月後まで物語を引っ張られたわけで、もうそんなのたまったもんじゃない。ただちに第三巻に取りかかることができてよかったよまったく。
てな感じで、怒涛の勢いにて第三巻へと続く。