野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

アイツまたおらんようになったらしいで

十二国記』revisied企画もいよいよ『黄昏の岸 暁の天』までやってきた。

かなり頼りない感じの麒麟=泰麒がなんとか王を見出したと思ったら、その王は反乱鎮圧のため出かけて行ってそのまま帰ってこない。その裏で実は謀反が進んでおり、戴王驍宗の不在中に襲われた泰麒は「蝕」を起こして蓬莱にぶっ飛ばされた、つまり戴国は王も麒麟も不在となってしまう。謀反の首謀者である阿選が王を僭称し暴虐の限りを尽くし戴国は荒れ放題と。そんな中で、大逆の濡れ衣を着せられ、命からがら脱出してきた将軍・李斎が慶国に助けを求めて転がり込んでくる、てな話だ。
今回のお題は「十二国記ワールドにおける外交のルールとはいかなるものか?」かな。他国に兵を入れて侵すことは「覿面の罪」にあたり王も麒麟も死んでしまう、ということになっている。それがわかっていながら景王に泣きつく李斎、いわゆるところの無茶振りってやつですね。
本作では景王陽子に加え、おなじみ雁国王尚隆に延麒六太まで登場し、なかなか豪華キャストになっているわけだが、さて戴国は行方不明になっている王と麒麟を無事に探し出してくることができるのでしょうか、って最新作『白銀の墟 玄の月』のあらすじのところに

戴国に麒麟が還る。王は何処へ ーー

なんて書いてあって、つまりそういうことだ。思いっきりネタバレしとるやないか…