ジミ・ヘンドリックスのライブ盤"Songs For Groovy Children"が出た、とか。
またかよ、と思うがApple Musicでも配信しているので、一応聴いてみる。
まだ全部は聴いてない。どうやって聴くねんこんなもん。とりあえず"Stone Free"、どえらいトバしとるな、ぐらいな感想だ。
テクノロジーの進化により記憶媒体の容量と通信回線のバンド幅は桁違いに大きくなり、同時にそのコストも激減した。長大なライブ音源もちまちま編集などせず、とりあえず丸ごと、どさっと提供して、それをどう料理するかは聴き手に委ねる、みたいな流れがこの10年ぐらいで加速してきたように思う。
物心ついた時からそのような環境に身を置いていれば、このようなマッシヴな素材を自分の趣味嗜好に合わせて適切に消費する、ということは可能なのかもしれない。
けれども、あらかじめ提供側で厳選したコンテンツを貪る、というスタイルで何十年もやってきたわたくしのような人間にとっては、コンテンツの供給量が一気に増えて、こちらの処理能力を超えてしまったときに対処できず、ただ持て余すだけ、になってしまうのだな。
まあアレだ、時代の流れってやつですよ。