野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ナイジェリア改めバルセロナ詐欺?

昨夜の寝入り端ぐらいの時間だったと思うのだが、家の電話が鳴った。誰やねんこんな時間に、と思っていると数回の呼び出し音の後で切れた。足の小指をタンスの角にでもぶつけやがれ、と呪いをかけておいてとりあえずそのまま寝た。
翌朝に起床した時にはその件については忘れていたのだが、FAXが届いていることに気付き、思い出した。
こんなFAXだ。

文字がかすれていてちと読みにくいが、ざっくりいうとこんな内容だ。
プライベートファイナンシャルアドバイザーAbadia Siko Villaからの連絡で、中国に旅行中に四川大地震で死亡した彼のクライアントDavid <mf:Lastname>氏は、生前にスペインの保険会社だか信託会社だかの口座に750万ユーロを入金していた。ところがこの口座から金を引き出すにはセキュリティ上の理由から彼の近親者の同意が必要である(しかし彼の家族は全員、前述の四川大地震で死亡している)。そこでDavid <mf:Lastname>と同じ苗字を持つ人を片っ端から探してコンタクトしているところだ。あなたが実際にDavid < mf:Lastname>があるかどうかはわからないが、相続人として協力をしていただけないだろうか。
つまりアレだ、いわゆるところのスパム、というかナイジェリア詐欺、別名419詐欺(のバリエーション)だわな。メールではなくFAXというところが逆に斬新だ。
いやそれよりさ、<mf:Lastname>って何やねん。Attentionのところを見ると、<mf:Firstname> <mf:Lastname>となっている。つまり、差し込み印刷用のテンプレートをそのまま使ってしまったわけだ。雑な詐欺だなおい。もうちょっと真面目にやれよ。というかこれは差し込み印刷用テンプレートで、そこにちゃんと名前を入れてから使うもの、ということも理解できてないぐらいに頭悪いやつがやってるのかな。
そんなことじゃ逆に419Eaterに騙されてアホ写真を晒されるぜ。