野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

なんとか間に合ったぜ

本日は宇都宮に出張。用事はわりと早く終わったので、帰りの東北新幹線を上野で降りた。
ドサクサに紛れて、国立博物館で開催中の運慶展へ行くのだ。
お、西洋美術館にも面白そうな展示が。

現場に着いてみると、入場待ち40分とのことで少しばかり怯んだが、まあここまで来てしまったことだし、外で並んで待つのもそんなに辛い天気でもないし。

並んでいるうちに日が暮れてきて、本が読めないくらいになってきた17時過ぎくらいに入場できた。規制しているとはいえ、それでもかなりの混雑ぶりだ。まあ仕方なかろう。
この展示の見所はやはり、四天王立像と勢揃いした十二神将立像ではないかと思う。いやもうすごい迫力。四天王立像は運慶だけでなく父親の康慶や息子の湛慶による作品も展示されていたのだが、もう顔から何から全然違うのな。運慶作は全体にとにかくダイナミックで、着衣もゴージャス。宋のテイストらしい。特に多聞天は圧巻。いやーカッコええっすなあ。
十二神将像、なんだか申神はサルっぽい顔だし、戌神あんたどこ見てるんや、てなポーズもまた何とも言えない味わいだ。
という感じで満喫して、まあせっかく東京に来てるんですから、てことでT氏といつもの「アキバの酒場」。19時前だだったのでもう升盛りは残ってないが、そのかわり金曜日特盛刺身、略して金盛りがあったので今回はそちらで。いやこれもまた美味いやないの。

もちろんアジフライも。そしてもつ煮込み、ホタルイカ沖漬け、だし巻き玉子など、本日の地酒4杯とともに小一時間ほど。だし巻きには時間がかかります、と言われていたのだがあえて注文。

出て来たのは19:55。新幹線の予約は20:20。なんか最近こんなんばっかりやな、と思いつつ、なんとか無事に新幹線に乗って大阪まで帰り着いたのでありました。

カタカナに弱い

大人気の姫川玲子シリーズの新作『インデックス』が出た、と書店で平積みになっていた。
今さら何を言っているのだ。それもうだいぶ前に読んだし。と思ったのだが、よく考えてみたら前に読んだのは『シンメトリー』だった。『インデックス』は読んだことがない。

インデックス (光文社文庫)

インデックス (光文社文庫)

アホみたいな勘違いだ。これも老化の兆しであろうかと慄然としつつ読んだわけだが、本作はシリーズ他作品の長編と違い短編集となっており、タイトルだけでなくそのあたりも『シンメトリー』と同様の体裁になっている。内容的にはまあ言ってみれば姫川玲子シリーズの外伝的な位置付けか。
姫川が主任になる前、「姫川班」ができて間もないころ、『ブルー・マーダー』の後日談、その他諸々。もちろん井岡君も登場し大活躍する。彼の言動に対し姫川が心の中で、あるいははっきり口に出して浴びせかけるツッコミというのがまた、やたらと猟奇的な事件の多い本シリーズの中で妙に和ませるポイントだったりする。最初の『アンダーカヴァー』で姫川か胡散臭い女バイヤーになりきって潜入捜査をするわけだが、なぜそこで下品な関西弁を喋るキャラクター設定なのか(自分でも突っ込んでいたが)。これはもう、井岡の影響ではないのか。知らんけど。
毎度毎度、姫川シリーズとビブリア古書店はもうええわ、と思いつつも出たらつい読んでしまう。そして読んでみればそれなりに面白くて微妙に口惜しい思いをする。何なんですかねこれ。

天才のお手並み拝見といこうか

MacBookのOSをHigh Sierraにアップデートしたら、起動しなくなってしまった。いや正確には、起動直後に画面が乱れてフリーズしてしまうというべきか。
それでも最初のころはまだ、起動してログインできて、しばらくするとフリーズ。という感じだった。それがだんだんとフリーズまでの期間が短くなり、ログイン画面でフリーズするようになり、さらにはログイン画面もでなくなり、ついにはリンゴマークの起動画面すら出なくなってしまった。まいったねこりゃ。
と思ってしばらく放置。こりゃGenius barに持っていくしかないかな、と火曜日の夜にAppleのサイトから予約を試みたが、空きがあるのって1週間後かよ!Apple StoreGenius bar以外の、アップル正規サービスプロバイダもいくつかあるのだけど、都合の良い日時に空きがなかったりそもそも予約ができなかったりで、結局はGenius barで来週火曜日の夜に予約を取った。
あの重たいDELLのノートPCに加えて、MacBookまで持ち歩くのか… 腕が抜けまっせ。

あの店、赤兎馬置いてたな

東京へ日帰り出張。いや東京と言っても、正確には昭島市。どこそれ?と思われる向きもあろう。このわたくしも数日前まではそうだった。八王子の北隣だったのだな。あの辺なら新横浜から横浜線で行くのか、と思ったら、八王子まで行ってから八高線に乗り換え、さらに拝島で青梅線に乗り換えて… ってえらい面倒くさいやんけ!てことでもう東京まで行ってしまって、あとは中央線でびゃーっと行くことにした。

行き先は昭島市内にある工業団地。青梅線の中神、というのが最寄駅だ。12時に集合して、とりあえず昼食を。という作戦だったのだが、中神の駅前なんてのはまあしょぼいところで、昼メシを食べられそうな店なんて、マクドぐらいしかありゃしねえ。こりゃまいったな、と近所を探索してみた。ちょっと大きめの通りに出て少し歩いてみたら、「王将」という名前の店があった。王将といっても餃子屋ではない。海鮮居酒屋、と書いてある。ずいぶんと寂れた味のある感じの店じゃないか、まあランチぐらいやっとるだろと思いつつ入ってみたところ、ちょっと戸惑った感じの大将が一人。3人なんですけど良いですか?と訊くと握り寿司しかできませんけど、との答え。おう上等じゃねえか、てことでカウンターに座る。ちなみに客は我々3名のみ。一応は店を開けていたものの、まさか客が入ってくるとは思っていなかったらしい。

大丈夫かいな、と思いつつも、おまかせで7貫握ってもらう。美味いやないか。これで900円はお得だろうよ。

そんなに客が来ないのなら(周囲を見ていて、まあ来ないだろうな、とは思う)、夜だけの営業にすれば良いのにと思うが、昼から開けておかないと、夜に開けるのがイヤになってしまうらしい。何じゃいそら。

駅の反対側にある工業団地には、それなりに名の知れた会社もある。昔はそのあたりの会社の人たちもよく飲みに来ていたらしい。でも今は「交際費が使えなくなって、もうダメですね」てなことだそうだ。なるほどね…

なかなか面白い店だったので、また夜に飲みに来てみたいと思うのだが、こっちの方には用事無いしな。まあこれからもがんばって営業してくださいまし。

Cmd+Option+P+R

わたくしのiPhoneは2分間放置していると自動でロックされるように設定しているのだけど、iPhone 8がいつのまにか自動ロックしないようになっていた。iOS11にアップデートしてからの症状、と思ったけど、よく考えてみたらこのiPhone 8は最初からiOS11だったじゃないか。ではこの自動ロックがかからないという問題も、買った時から?うーんどうだったかな、うまく思い出せない。その辺りの事実関係は定かではないが、このままではいささか具合が悪い、というのははっきりしている。じゃどうやって解決するんだ、とちょいとググってみたら、「強制リセットせよ」と。何じゃそら、と思いつつも一応やってみたら、これが本当に直ったので驚いた。うーんやっぱりトラブったらまずリセットか。ちなみにこれ、単なる電源のオン→オフ(順番からすればオフ→オンというべきかな)ではなく強制リセット、というのがミソのように思う。たぶん昔なつかし(ひょっとして今もあるのか?)MacPRAMクリアみたいなもんなんだろうな。知らんけど。

 

家に帰れば作り置きポトフがあるのだけど、ついつい仕事の帰りが遅くなってしまい、お腹が空きました安西先生、とても家までもちそうにありません、という状況になってしまった。仕方がないそれでは晩飯を食べて帰るか、ということにした。なんだかしらんが無性にギョーザとラーメンが食べたい。100歩譲ってビールは無しでも良い、今日は休肝日にする。てな場合にどこへ行けば良いのだ。なんばを経由すればそれなりに選択肢はあろう。でもなんとなく、遠回りする気分ではない。天下茶屋あたりでなんとかならんのかね君ぃ、と調べてみたところ、天下茶屋駅より徒歩5分ほどのところに「らーめん コーさん」という店があるらしい。ではそこへ行ってみよう、というわけで。

五目めんとギョーザを注文した。なかなか美味い。五目めんはやたら塩辛かったが、わたくし好みの味。カウンター十数席ほどの小さな店だ。ここはラーメン屋と言うより中華屋だな。気になるメニューがあれこれと。けっこう夜遅くまでやってるのもポイント高い。深夜の中華料理屋というのは、なぜあんなに魅力的なんだろう?

次はコーさんらーめんを食べてみたいが、唐揚げが気になるし、やっぱりチャーハンもねえ…

ホルモン焼きそばは味噌味で

日帰り強行軍にて、鳥取の実家に帰っておりまして。そんな時は高速バス。で、帰りのバスに乗る前に少し早めに家を出て、出発時間まで鳥取駅前の「村尾」でちょいと一杯、というのが楽しみでございまして。
本日はイワシフライがイチオシのようだ。

店に入ったのは17時過ぎだったのだけど、すでにけっこう客が入っていた。で、料理、特に焼き物・揚げ物については時間がかかる、とあらかじめ宣言されていた。後でわかったのだけど、厨房担当の人が急遽休んでしまったのだそうだ。そりゃ大変。
そんな事情で、バスの時間は迫ってくるが、やはり炙りしめサバは外せない。いやこいつは参ったぜと気を揉んでいると、バス発車10分前に出てきた。よかった何とか間に合った、と5分でサバを食べ鷹勇ひやおろしを飲んで、バスに乗ったわけだ。

バスは1時間10分ほど遅延した。いつもの宝塚あたりの渋滞に加えて、もっと手前の辺りで工事をやっているせいだ。
ちょっと炭水化物不足を感じたので、南茨木に着いてから駅前に最近できた「南茨木焼きそばセンター」でホルモン焼きそばを投与。夜中の10時過ぎに何やっとんねん、てなもんだが。
まーそんなこんなで、さすがにちょいと疲れましたな。

リストランテでバイトする高校生てすごいな

WOWOW新海誠祭りをやっている。少し前に話題になった『君の名は。』も、あんまり興味ないんだけどもな、と思いながら見たら、これが実はなかなか面白いのだな。

いわゆるところの「入れ替わり系」やろ、ぐらいではっきり言ってナメてかかっていたし、あの絵がそもそも、なんかちょっと萌え系っぽくてどうも。と思っていたのだけど、風景その他の書き込み具合がすごい。CGかと思うぐらいに緻密で。いや、CGなのかもしれないけど、何というかCG特有の不快感(わかるかなこれ)がない。
最初なんだか話が見えなかったのが、ああそういうことね、と徐々に理解できてきたあたりで、突然に話のスケールが変わる。
とある国のある土地に、ある日突然発生した何かの異変により、その一帯は「ゾーン」と呼ばれ、一般人の立ち入りが禁じられる。というタルコフスキーの『ストーカー』を連想させるな。
と思っていたら、話はここから『バック・トゥ・ザ・フューチャー』になる。タイムトラベルによる歴史の改変に関する矛盾の解決方法としては、パラレルワールド方式が一般的かと思うのだが、「都合の悪いことは忘れてしまう」という荒技もあるのだな、と感心した。
いやまあとにかく。酔っ払いながらも寝落ちせず、ちゃんと最後まで観られました。ようでけた映画ですな。