野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

読書

CHABOがCharaとかCharを呼んだんだ

仲井戸"CHABO"麗市が毎回ゲストをよんで、ロックについて語る、というテレビ番組があった。『ON THE ROCK』だ。普段ほとんどテレビは観ないけれども、この番組だけは楽しみにして観ていた。それが本になったってんだからあーた。ON THE ROCK 仲井戸麗市“ロッ…

ブルース・リーの霊言て何やねんな

『ブルース』って花村萬月の小説と同じタイトルやんけ、と思いながら、文庫の新刊を読んでみた。ブルース (文春文庫)作者: 桜木紫乃出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/11/09メディア: 文庫この商品を含むブログを見る「貧しさから這い上がり夜の支配者…

あんたはちょっと黙ってなさいよ

だいぶ本気で寒くなってきて、本日よりついにコート着用ですよ。 さて、『花咲舞が黙ってない』。花咲舞が黙ってない (中公文庫)作者: 池井戸潤出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/09/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る『銀翼のイ…

宅のテレビはREGZAざますの

技術で優っている日本企業が、事業では欧米や新興国の企業に負けてしまうのはなぜなんだぜ、てなことをよく言われますな。TVとかDVDとか太陽電池とかその他諸々。このお題に対して『オープン&クローズ戦略』では、様々な製品やシステムが、大きな流れとして…

カタカナに弱い

大人気の姫川玲子シリーズの新作『インデックス』が出た、と書店で平積みになっていた。 今さら何を言っているのだ。それもうだいぶ前に読んだし。と思ったのだが、よく考えてみたら前に読んだのは『シンメトリー』だった。『インデックス』は読んだことがな…

本当にあったデスマーチ

お盆のころにオンエアされたNHKスペシャルの『戦慄の記録 インパール』というドキュメンタリー番組の反響は相当なものであったらしい。その影響で『インパール』の文庫(中古)に法外な値段が設定されていたようだ。Kindle版は549円だったが。インパール作者…

小指の思い出

「まほろ駅前」シリーズの最新版にして完結編「まほろ駅前狂騒曲」が文庫化された。まほろ駅前狂騒曲 (文春文庫)作者: 三浦しをん出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/09/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る文庫化にあたっては、短編が一…

くうねるところにすむところ

『寿限無』のあの長い名前の一部に「ごこうのすりきれ」というのがある。漢字で書くと「五劫の擦り切れ」だ。五劫とは何か。三千年に一度、天女が降りてきて、巨大な岩を羽衣でさらっと撫でていくという。そうやってさらっと撫でられた岩が、ついには擦り切…

相変わらず栗焼酎ですか

『銀翼のイカロス』がついに文庫化された。 銀翼のイカロス (文春文庫) 作者: 池井戸潤 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/09/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 半沢直樹シリーズは、不良債権の回収から企業買収へと、だんだん話がデカく…

軋んでますねえ

『3000億円の事業を生み出す「ビジネスプロデュース」成功への道』とはまた、何とも胡散臭いタイトルじゃないか。3000億円の事業を生み出す「ビジネスプロデュース」成功への道作者: 島崎崇三宅孝之出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2017/05/13メディア: …

ポーターの逆襲

マイケル・ポーターの『IoT時代の競争戦略』という論文を掲載し、IoTを特集した2015年4月の『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』は売り切れになったらしい。その特集に、さらにポーターの『IoT時代の製造業』という論文を追加し、『IoTの衝撃』という…

ドリルを所有する喜び、てのも考えてみてほしいんだ。

訳あって『ホワイトスペース戦略: ビジネスの<空白>を狙え』なんて本を読んだ。 ホワイトスペース戦略 ビジネスモデルの<空白>をねらえ 作者: マーク・ジョンソン,Mark W. Johnson,池村千秋 出版社/メーカー: CCCメディアハウス 発売日: 2011/03/29 メディ…

マリコは存在しない

驚いたことに、また北大路公子大先生の新作が出ているではないですか。おかしい。何かがおかしい。あんなにおビールを飲んで、テレビドラマに文句をつけて、相撲を見て、夜中にものを食べて、Twitterで「仕事したくない」とつぶやいているというのに、前作か…

だからってトランプ大統領ってのはあんまりだぜ

初版が2011年ということで、少しばかり今さら感があるが『グローバル恐慌の真相』を読んだ。グローバル恐慌の真相 (集英社新書)作者: 中野剛志,柴山桂太出版社/メーカー: 集英社発売日: 2014/01/21メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るいや、今さら…

目玉焼きには塩でしょうが

先日、繁昌亭の昼席へ行った時に聴いた噺の中に『多事争論』というのがある。目玉焼きにかけるのはソースと決まってるのにソースが切れてるとはどういうことや、とおっさんが怒るのだ。大阪といえばタコ焼きにお好み焼き。いずれもソースが欠かせない。そう…

文月と書いてふみかと読む

さる筋から「読んでみてください」と、この『うてるす』という本をお貸しいただきまして。 ちょっと長めの短編小説、表題作の『うてるす』と『駅前三丁目』の2篇。 うてるす、とはつまり子宮、ですね。その言葉に象徴されるように、良くも悪くも女性であるこ…

シカオくんES-335弾くのかね

まもなくWOWOWで連続ドラマ『プラージュ』が始まると。スガシカオが役者として出演、てことで注目しているわけですが、だいぶ前から誉田哲也さんによる原作が書店で平積みになってますな。プラージュ (幻冬舎文庫)作者: 誉田哲也出版社/メーカー: 幻冬舎発売…

メディア力とか言われると辛いんやでしかし

なんかアレですな、ぼーっとしてたら7月が終わってて、もう8月とかどういうことなのよ。 昼に無性にカレーが食べたくなり、わざざわ高槻の熱帯食堂まで行って、グリーンカレーのランチを食べた。 本当はインドカレーが食べたかったのだ、などと言っても始ま…

みんな死んじまっただ

先週鹿児島に出張した折に、赤兎馬を飲んだ。いやー美味いよね赤兎馬。さて、『泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部』文庫版、やっと出た。何年待ったことか。マクラ(?)は赤兎馬の蔵元のサンゴクシシャン疑惑だ。ちなみに赤兎馬は焼酎だが、臥龍梅という日本酒がある…

これってサバイバル?

英文では、butの後ろにその文の主張が来る。だから、butに注目すれば簡単にその主張を把握でき、効率的に英文を読むことができる。 なんていう説がまかり通っているが、実際に一定以上の知的レベルのネイティヴが書く英文なんてのはそんな原則に当てはまらな…

タマの取り合いやで

ヤハウェ大親分を頂点とするユダヤ組から、その任侠道の解釈に対して異議を唱えたヤクザのイエスが立ち上げた振興のキリスト組。イエスの死後、果てしなく繰り返されてきた抗争はまさにヤクザどうしの仁義なき戦いである。てなコンセプトの小説『仁義なきキ…

より近く、よりゆっくり、より寛容に

出てますねえ、水野和夫さんの新作『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』。さっそく読んでみましたよ。 閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 (集英社新書) 作者: 水野和夫 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2017/05/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2…

洋介には肉を食わせとけ

沼田まほかる作品といえば、一般には「イヤミス」に分類されるわけだけれども、『ユリゴコロ』はもう、読後感どころか読んでいる途中からすでに、イヤな感じというよりもとにかく禍々しい何かがじゅるじゅるとしたたり落ちる感じで、よくもまあこんな小説を…

走れハロウィン

北大路 ケメ子大先生がまた新刊を! いやほんと、昼間からおビール飲んで相撲見て連続ドラマに文句言ってるだけでも相当に多忙なはずなのに、こうやってちゃっかり仕事をなさっているのだな。流されるにもホドがある キミコ流行漂流記 (実業之日本社文庫)作…

少子化対策は舞踏会?

『エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層』なんていう本を鹿島茂せんせが書いていらっしゃる。この本を書店で見かけた時にまず、鹿島せんせ、あんたフランス文学者でしょ。トッドがまるで予言者であるかのようにもてはやされてるからってそんなもんネ…

コーヒーに蜂蜜とはこれいかに

『リバース』が連続TVドラマで放映中てことで、どこの書店に行っても原作が平積みになっている。それではひとつ読んでみることにしましょう。 リバース (講談社文庫) 作者: 湊かなえ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/03/15 メディア: 文庫 この商品を…

どいつもこいつもブルシット

ふと思い立ってエドワード・スノーデンについての本を読もうと思って調べたら『スノーデン 日本への警告』というのが出て来たのでKindleにダウンロードした。実はこれ、けっこう話題の書なのか。書店に行ったら平積みされてたし。スノーデン 日本への警告 (…

アマンダ大活躍

ちょっと軽いものが読みたいな、ということで『あなたは、誰かの大切な人』。あなたは、誰かの大切な人 (講談社文庫)作者: 原田マハ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/05/16メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る帯に書いてある文によると、疲…

少しは景気の良い話も聞かせてくれよ

トルストイは『アンナ・カレーニナ』の冒頭で すべての幸福な家庭は互いに似ている。不幸な家庭はそれぞれの仕方で不幸である。 てなことを言っている。会社が倒産する仕方というのも、実に様々なバリエーションがあることだなあ、と、『あの会社はこうして…

14番でビビらせて8番でヘタを打つ

『さよならドビュッシー』は、ユルい感じのタイトルのわりになかなか凄惨なお話だったと記憶している。主役ではないけれどもあの物語の中で重要な役割を演じたのが岬洋介。どうやら中山七里作品の中には彼を主役にしたシリーズがあるらしい。 でこの『どこか…