しっかりお語り

数日前に繁昌亭で「軒付け」を聴いたばかりで、ちょっとタイムリーな感じですな。
三浦しをん、「仏果を得ず」。文庫になってましたので早速いっときました。

仏果を得ず (双葉文庫)

今度は文楽ネタだ。いやスゴいですな。エッセイなんかでも触れてたけど、しをんさん、相当入れ込んでますな。でないとなかなかここまでは書かれしませんで。
主人公の太夫・健と三味線の兎一郎の関係って、なんか「まほろ駅前」の多田と行天みたいだけど。
しかしアレだね、やっぱり芸能っていうのは神との交通なのね。そして彼らは現実世界と異界とのインタフェイスだ。芸能を極めようとすると、どこかでデモーニッシュなものが顔を出す。場合によっては悪魔と取引をすることも、そりゃあるだろうよ。