野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ちょっと言わせてくれ

わたくし、時事ネタみたいなのを書くのはあまり好きでないのだが、どうもあまりに目に余るので、ちょっと書いておきたいことがある。
例の、鉢呂経済産業大臣(もう「元」かな?)の「発言」をめぐる一連の報道についてだ。
福島第一原発付近の様子について「死のまち」と表現したこと。
そして、毎日新聞の記者に対して防護服をなすりつけるような仕草をし、「放射能をつけちゃうぞ」と言ったとか(朝日新聞の記事による)。
なんてことだ、まことに不謹慎である。大臣としての資質を疑う。速やかに辞任せよ。そして彼を経産大臣に任命した首相の責任は。
…ちょっと待てよ。その問題の、放射能云々についての各社報道を見てみようじゃないか。
「放射能をうつしてやる」(共同通信
「放射能をつけたぞ」(毎日新聞)
「ほら、放射能」(読売新聞)
「放射能をうつしてやる」(産経新聞)
「放射能をつけちゃうぞ」(朝日新聞)
各社バラバラ。当人は「記憶にない」と言っているらしい。
実際のところどうなのだ。本当に、何かそれらしいことを言ったのか?それさえ疑わしくなってきたのだが。
わたくしは何も鉢呂氏を擁護するつもりは無い。しかし、どうもこの、最近のマスコミの報道というのは、何を言ってもその言葉の端々に噛み付いて、揚げ足を取っては得意になっているとしか思えないのだ。
「死のまち」発言にしても、現地を見れば思わずそんな感想も正直に出てしまうんじゃないかと思うのだ。確かにそれは、よりによってそのような事態を招いてしまった経産省の大臣として現地の人々に対して配慮が足りないだろうし不用意だったかもしれない。でも、殊更に発言のその部分だけを取り上げて、鬼の首でもとったようにヒステリックに糾弾するというのは、正直どうかと思うのだ。
こんなことを書くと、色々とまずいのかもしれない。でも、まあ別にこのブログを読んで下さっている奇特な方々なんて本当にごく一部だしここに書いたこと社会的な影響力なんて無いに等しいわけだから、あえて、思ったこと感じたことをそのまま書き散らかせていただいた次第である。
こりゃどうも失礼いたしました。

<追記>
上記の、新聞各社の報道内容については以下URLの記事を参考にさせていただいてます。書くのを忘れてた。
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20110910/hachiro