野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

風流を解する男達

久しぶりに繁昌亭。「優男組!リターンズ」ということで、春雨さんに加えてナオユキさんも出演だから、こりゃはずせませんな、ということで。
番組は以下の通り。

  • 桂福丸 道具屋
  • 桂あさ吉 天災
  • 桂春雨 蛸芝居
  • 林家花丸 饅頭こわい
  • ナオユキ 泥酔者列伝
  • 桂吉の丞 天神山

あさ吉くん、初めて聴いたが、なんだか速射砲というかシーツ・オブ・サウンドという感じで、コルトレーンの"Giant Steps"を連想してしまったよ。一緒に行った友人の説によれば、彼はあまり落語が好きではないのだそうで、だからさっさと噺を終わらせて早く帰りたいからあんな早口になるんだとか。でも喋るのは好きだからマクラは長いと。それって咄家としてどうなのよ。
吉の丞さんは以前に茨木のクリエイトセンター和室で「時うどん」を聴いたことがあって、あの時はあまり思わなかったのだけど、とにかく声デカいなあ。なんか壁がびりびりいってなかったか。最後の方ずいぶん端折ってたような気がしたんだが、あれってもともとああいう噺なんだろうか。
そして正真正銘の優男、という感じの春雨さん。ええ味ですなあ。ああいう芝居モノは彼のキャラによく合ってる気がする。
で落語会に来ときながらこんなこと言うのもなんなんだが、個人的にはやはり、ナオユキさんが一番おもろかった。やはり思考パターンが近いんだろうか。テーマが「泥酔者列伝」で他人事じゃない感じなのもきいてるな、きっと。

んで、終わってから近所の焼鳥屋「播鳥」で軽く一杯。カプレーゼのチーズが、メニューの写真に比べるとずいぶんと小さかったこと以外は、なかなか結構でございました。あの辺は権兵衛もあるし、焼鳥屋が充実してますな。

今度は昼席に行って、そのあとじっくり飲みたいもんです。