野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

パロールがたゆたゆでもぐらのロック

夕方に事業部長が突然、「今日はまっすぐ帰るんか?」と訊いてきた。つまり、ちょいと一杯やらないか、ということだ。わたくし実は前日も(月曜日だというのに)けっこう飲んでいたので、週の前半に2日続けて飲んだくれるのはいかがなものか、と思わないでもなかったのだが結局は「うーん、軽くですよ」と答えていた。これ、実際に交わした言葉だけを取り出すとまったく意味不明なのだが、ちゃんと意思の疎通はできている。つまり事業部長は「飲みに行きたい」という願望をわたくしに向けて企投し、わたくしはコンテキストにもとづいてその情状性を了解したわけだ。言い方を変えれば実存的企投に発する他者との世界了解を共有したということだ。
で、なんだかんだ言いながらも千日前のたゆたゆでやきとんを食らいながら焼酎をアホみたいに飲んだわけだ。どこが「軽く」なんだかさっぱり理解できない。この「軽く」という現実言語における一般意味と企投的意味にはかなりの懸隔があるのだな。
いったい何を言っとるんだ俺様は。
それにしても豚レバーたたきは激ウマだったな。