野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

東京は夜の8時

松本清張といえば超有名な作家だが、じつは彼の小説はまったく読んだことが無かった。「点と線」も「砂の器」も「ゼロの焦点」も。
そういや最近「ゼロの焦点」の映画がリメイクされてたな、と思ってこの原作を読んでみた。

ゼロの焦点 (新潮文庫)

ゼロの焦点 (新潮文庫)

うーむやはりこの、何というか… 時代を感じますな。金沢で朝一番(といっても10時ぐらい)の汽車(電車ではない)に乗ると、東京に着くのは夜の8時だ。
いや、なかなか面白いのだけど。ところどころ、ちょっと無理があるかな、とも。宗太郎さんが青酸入りウイスキーで毒殺されて間もないのに、貰い物のウイスキーを飲むなんて、あまりにも無防備過ぎやしないか本多君。
これこそ社会派ミステリーってやつですかね。まあ、他にも何冊か読んでみても良いかな、とは思う。