これぞマイルス流ミスティフィカシオンですね

少し前から、タワレコの「輸入盤千円生活」でマイルスの"Live Evil"が千円になっていた。
消費税率が上がっても千円ポッキリ、なかなかエラいぞタワレコよ、ということで購入。

Live Evil

タイトルに"Live"って入ってるからライブ盤だと思っていたら実はそういうわけでも無い、いや実際にはライブの曲も入っているのだけど、ああややこしいなぁもう。「逆のものをくっつける」というのがこのアルバムのコンセプトであるらしい。だから"Live"に"Evil"をくっつけたり、ひっくり返ったMilesやDavisが曲名になっていたり… これまた、キクチさん言うところの「アンビヴァレンス」のひとつの表れかもしれませんですな。
本人は、「いちおう"Bitches Brew"を拡張したような感じかな。ぜんぜん違うもんになってるけどね。うへへ」とか言ってるようだが、あたしゃまだ"Bitches Brew"を聴いたことが無いんだよなぁ。
まそれはそれとして、ずいぶんとぶっ飛んだ仕上がりのアルバムですな。リアルタイムで聞いてたら、たぶん「何じゃこりゃ？！」ってなってたと思うよ。例によってギターはマクラフリンが大活躍。けっこうマイルスのトランペットもエキサイティングな感じがするし。本人が言ってるように、FunkyとAbstractが同居している。何だか変なアルバムですよ。