- 作者: 紅山雪夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/05/28
- メディア: 文庫
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というわけで残念ながら、ハノーファーについては触れられていないのだな。ローマ帝国の防衛線は、ライン川とドナウ川あたりというのが基本だ(時代によってもう少し先まで進出していたことはあるようだけど)。なので、その界隈および以南というのは、ローマ帝国に関連する様々な史跡がある。しかし、おおむねフランクフルトより北あたりになるとあまり見るべきものも無いということなのか?うん、あるいはそうかもしれない。けど、そんな由緒正しい謂れなんて無くても、大抵のヨーロッパの都市にある旧市街ってのは、特に目的もなしにぶらぶら歩いて建物や市場を見て回るだけでも、なかなか楽しいもんですよ。この本に書かれていることなんて、とても全部は覚えきれない。けど、一部でも頭の片隅に残っていると、どこかの旧市街(この本に書かれているところでなくても)を散策する時に、ちょっとだけ見方というか目の付け所が変わる気がする。