野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

そうだ ミュンヘン、行こう。

ハノーファー出張のお供に、「ドイツものしり紀行」。

ドイツものしり紀行 (新潮文庫)

ドイツものしり紀行 (新潮文庫)


ロマンチック街道沿い の各都市、アルプス街道とミュンヘン、さらにフランクフルト、ハイデルベルクといったあたりに関して、普通のガイドブックではカバーされないディープな薀蓄が語られる。
というわけで残念ながら、ハノーファーについては触れられていないのだな。ローマ帝国の防衛線は、ライン川ドナウ川あたりというのが基本だ(時代によってもう少し先まで進出していたことはあるようだけど)。なので、その界隈および以南というのは、ローマ帝国に関連する様々な史跡がある。しかし、おおむねフランクフルトより北あたりになるとあまり見るべきものも無いということなのか?うん、あるいはそうかもしれない。けど、そんな由緒正しい謂れなんて無くても、大抵のヨーロッパの都市にある旧市街ってのは、特に目的もなしにぶらぶら歩いて建物や市場を見て回るだけでも、なかなか楽しいもんですよ。この本に書かれていることなんて、とても全部は覚えきれない。けど、一部でも頭の片隅に残っていると、どこかの旧市街(この本に書かれているところでなくても)を散策する時に、ちょっとだけ見方というか目の付け所が変わる気がする。