野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

あんなやつほんまにおるよなあ

空掘のビストロギャロにて、ナオユキのワンマンライブ。最後に彼のライブを観たのは繁昌亭で「優男組!リターンズ」の時だから、もう7年も前になるんですなあ。
今回はワンマンショーということで、彼の漫談(?)をたっぷりと満喫できる。雑居ビルの4階のデタラメな酒場で、西成の難波屋で、駅前の立ち飲みで、あかんおっさんしかおらん店で、ずいぶん酔ったおっさんが、やさぐれたねーちゃんが、酔っ払いの爺さんが… 様々なシチュエーションで、いろんな種類の酔いどれたちが繰り出す、珍妙な言動と、それに対する容赦ないツッコミ。ナオユキが演じる酔いどれの、恐ろしいほどのリアリティ。炸裂する顔芸。桂枝雀師匠の『替わり目』とか『親子酒』の酔っ払いを思い出す。ナオユキさんご本人が「最近だんだん木村化してきました」と。木村、とはもちろん木村充揮名人のこと。そうだな、わたくしもそう思うよ。単身、丸腰で立ち、ただ喋るだけなのに、どうしてあんなに面白いのか。たまりませんなあ。酔っ払いってほんとどうしようもない。どうしようもない酔っ払いたちに容赦なく入れるツッコミには、どこか彼ら・彼女らに対する愛を感じるなあ。
会場がビストロなので、ライブ終了後には食事が付いてございます。一皿にあれこれ持った料理が、これまた実に美味しゅうございまして。まことに結構でございました。いやあ値打ちあるわぁ。