野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

佐用の手前に潜んでいた思わぬ伏兵

5/3から2泊3日で実家に帰ろう、ということで朝から車で鳥取に向けて走る。この3日間なんてのは激しく渋滞することが予想されるわけで、中国自動車道宝塚トンネルあたりで18km、なんてのは想定の範囲内。実際のところ1時間半ほどで抜けることもできて、まあこんなもんよね、でも後はもう楽勝と思いつつ走っていると夢前ー佐用間で事故のため16kmの渋滞などという不穏な表示が。マジかそれ普段そんなとこまず渋滞なんかせえへんやんけでも事故ならまあしゃーないか、そのうち片付くかな。ぐらいに思って加西SAで休憩してコロッケ食ってたわけだが、そうこうするうちに件の渋滞は25kmに成長していた。なんとまあ。
これは夢前で降りてしまった方が良いのだろうかと思いつつ進むと、確かに渋滞が始まって、しかもかなり悪性のもののようでちーとも進みやしない。こいつあマズいな、と山崎で降りたが、これまたその出口が渋滞している。とにかく一般道を走って佐用あたりまで行くのだ、とどえらい山道を走ったりなんやかんやで何とか平福あたりから鳥取自動車道に乗ることができた。で鳥取の河原までたどり着くまでに約5時間半。通常の倍ほどもかかっている。やれやれ。
さて何故に河原に立ち寄ったのかというと。摂津富田にあったナイスな焼鳥屋KUSHITAROが、先月惜しまれつつ閉店してしまった。その後どうなったかというと、実はそのまま鳥取の河原に移住し、古民家を使って「えばこGOHAN」というカフェをやっているのだそうだ。これは一度行ってみなければなるまい、ということで。
Google先生のお導きにより、さほど苦労せずにたどり着くことができた。

河原といってもけっこう広い。えばこGOHANがあるのはその中の牛戸という集落だ。このあたりでは牛戸焼という陶器を作ったりもしているらしい。
鳥取の野菜を使ったというワンプレートランチ。美味いす。

河原あたりは通過するばかりで、こんな奥地まで入ってきたことはなかった。なんだかずいぶんと気分の良いところだ。
というわけで長時間の運転でちと疲れたが、無事に実家にたどり着いた。お疲れ、俺様。今夜はまあプシっと一杯やってくれたまえ。

ほんでエアバッグどうすんだ

世間はいわゆるところのゴールデンウィークに突入している。わたくしの勤務先においてはカレンダー通りの操業であるため5/1および5/2は出勤日である。この2日に休暇を取って9連休にしたって良いのだが、前の週に出張でまるっと留守にしていたので、オフィスでなければできない雑用がもろもろ溜まっている。そもそも9連休なんて取ったところで大した予定も無い。そんなわけで折衷案として5/1は出勤、5/2に休暇。ということにした。
でその休暇に何をしたのかというと、ほぼ一日だらだらと過ごした。いや実はホンダからエアバッグのリコールが出ておりディーラーに行かねばならんので、この日に行こうかなと思っていたのだが、ホンダのディーラーの大半は火曜日が定休日となっているということに直前になって気付いた。
仕方がないので、ブクレコの過去のレビューを本が好き!に手動でちまちまコピペする、という作業に半日を費やした。ブクレコが6/30をもってサービス終了するのに伴っての引っ越し作業だ。投稿したレビューは基本的にすべてこのブログからの転載なのだから別にそんなことする必要も無いのだけど、なんとなく。
整骨院の予約があったので、午後遅くになってから出かける。終わったら17時過ぎ。実は19時半から淀屋橋界隈で飲むことになっている。心斎橋から淀屋橋までちんたら歩いて18時。まあアレだ、一人ゼロ次会だな。手近なところにプロントがあったので、ビールとグラスワインを一杯づつ。

さて本日の会場は「小ぼけ」という店だ。
小綺麗な和食系の店で、オススメにホタルイカとか初鰹のタタキとか筍とか桜エビのかき揚げとか色々あって、どこからどう手を付けて良いのか悩む。
とりあえず付き出しにヤられて…

あれこれ貪ってしまいました。炙り鰆が絶品。ホタルイカのしゃぶしゃぶが品切れで落胆したけども、なんか鍋作れとねじ込んでごめんなさい、でも美味しゅうございました。日本酒もええ感じであれこれ揃ってたし。
そんなわけで満喫いたしました。いやあ誠に結構。

そんなやつほんまにおるんか?と改めて

『「意識高い系」の研究』?アホなことをやっとるな。と思いながらも、なんだか面白そうなので読んでみた。

「意識高い系」の研究 (文春新書)

「意識高い系」の研究 (文春新書)

 

当節、そこかしこでその言動が面白おかしく喧伝され揶揄の対象となり、また疎んじられている「意識高い系」。幸か不幸かわたくしは、自身の周辺においてついぞそのような人々を見かけたことが無いので、これが実在する人種なのかはたまた都市伝説なのか、ということをまだ判別つきかねている。が、こうやってその生態を観察し発生に至る経緯を分析する著作があるからには、やはり世界のどこかにはそういう一群の人々が存在しているということなのだろう。
さて著者によれば、「意識高い系」とは「リア充」になりたいという強い欲望に苛まれながらも、そのための泥臭い努力をすることはなく、ただひたすら外面のみを「盛り」(昨今ではSNS等によりこれが可能となる)、己の虚栄心を満足させることに汲々とする人々である、としている。なるほど、あるいはそうかもしれない。ではここで言うところの「リア充」とはそもそも何なのか。これにも筆者は比較的明確な定義を与えている。曰く、上級の親族より土地家屋等の資産を継承して(あるいはそれが確実視できて)確固たる地盤を持ち、スクールカーストにおいては最上位の階層に属していた土着の人々である、という。
ほんまかいな、と思う。いわゆる「リア充」というものに対して、これが本当に世間一般で共有されている認識なのか?そんな大層な話なのか?わたくしにはよくわからない。
ひと握りの持てる者たち=「リア充」とそれ以外の人々との間には超えられない壁がある。社会はあらかじめそのような階層に分かれており、文化資本は持てる者たちの内部においてのみ再生産され決して流動することはない。と、まるでブルデューのようなことを言っているようだが、そのあたりでわたくしにはどうもうまいこと頭に入ってこなくなってしまったのだな。
どうにも拭いがたい違和感があるものの、わたくしは本書で開陳されている説に対して反論できるだけのエヴィデンスもなければ動機もない。言い方を変えれば、「どうでもええ」というふうに取っていただいても差し支えなかろう。まあ、お好きな方はどうぞ。

米米クラブより人数多いやんけ

米国Amazon.comのDigital Musicストアってのは、日本のAmazon.co.jpストアには無いものを扱ってたり、あるいは割安だったりする。実はまだ米国のクレジットカードは解約してないし決済用の銀行口座も残しているので、Amazon.comのDigital Musicストアでばんばん買い物したって良いのだけど、米国外であのカードを使うと、不正使用を疑われてカードを無効にされたりして面倒なので自粛していた。
そこに先週の米国出張。またとないチャンス、とあれこれダウンロード購入した。
そのうちのひとつが、Tedeschi Trucks Bandの"Made Up Mind"だ。

Made Up Mind

Made Up Mind

これ実はAmazon.co.jpのプライム特典によってストリーミングで時々聴いていたのだけど、けっこう気に入ってて、Amazonのアプリを使わずにオフラインでも聴きたいなと思っていたのだ。
人数多めでにぎやか、比較的明るい曲調のものが多く全体にポップでブルース風味は弱め、となると、正直あまり好みではないはずなのだけど、意外と良いのですよこれが。スーザン・テデスキの声も、初めて聴いた時となんか印象が違うし。"Part of me"あたり、なんとなくジョス・ストーンぽいな、とか。
まーなんやかんやいうてもカッコええすな、テデスキ・トラックス・バンド。

ちょっともっさいぐらいがええの

ここしばらく聴き倒している坂本教授の新譜『async』は、ところどころにバッハ的なフレーズが聞こえてくる。そんな『async』を聴いているうちに、あらためてバッハを聴きたくなってきた。できれば、今までほとんど聴いたことのないコラールあたり。どんなのがあるんかなと思って調べてみたら、ケンプがやってるやつがある。ケンプはちょっと苦手なのよな… と思いながらYouTubeで聴いてみたら、存外これが良かったりするんですな。ではここはひとつ、と思っていろいろ探して、タワーレコード限定というCDを買ってみた。
http://tower.jp/item/3932066/
平均律クラヴィーアの抜粋と、『バッハを弾く』というアルバムを全部突っ込んだCD2枚組だ。『バッハを弾く』と言いながら、勢い余ってヘンデルとかグルックまで弾いてしまっているけども。

バッハ:平均律クラヴィーア曲集(抜粋) 第1集

バッハ:平均律クラヴィーア曲集(抜粋) 第1集

バッハ:平均律クラヴィーア曲集(抜粋) 第2集

バッハ:平均律クラヴィーア曲集(抜粋) 第2集

バッハを弾く

バッハを弾く

ケンプってわりと人気の高いピアニストだと思うけど、少なくともベートーヴェンなんかを聴く限り、「洗練」とか「流麗」みたいなキーワードとはかけ離れたところにあり、個人的にはどうもあまり好きにはなれなかった。しかしながらこのバッハは、なんとも素朴というか実直な感じがかえって新鮮に聞こえ、なかなか好ましいのでございますな。
これひょっとするとバッハとしては、邪道であると断罪する人もあるかもしれんな、と思いながらも、わたくし結構気に入りましたですよ。

Around the 80's

定刻通りにタコマ空港を出発したNH177便は順調に航行し、予定より早く15時すぎに成田に到着の予定。なんて言ってたのに、成田の近くまで来たら滑走路が混雑しているため上空を旋回しつつ順番を待ちます、てなことになってしまい結局は15分遅れ。どないやねん。
機内が暗くなってから、なんだか妙に暑くて、あまり眠れなかった。で明るくなる前に起きて本を読んでいたのだけど、Kindleで読むにはあまりに字が小さすぎてちょっと疲れた。たまには映画でも観ようか、とも思ったがフライトの残り時間を考えるとそれもちょっと無理がある。てことで機内エンタテインメントで音楽を聴いてみた。80年代J-POP特集なんていうベタなプレイリストがあったりして、なかなか楽しい。

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とにかく、無事に帰宅した。今夜は酒を抜こうかなと思わんでもなかったが、QFCで買ったワインがどんな感じかなと気になったので開けてみた。

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なかなかイケるやんかいさ。まあでも、今夜はほどほどに。ちゃんと布団で寝ないと疲れが取れませんからね。

いやもうどうにも眠くて

どうも夜中に目が覚める時間が、少しずつ後ろにずれていっているような気がするな。
目が覚めたがあまり調子がよろしくない。胃がむかつく。まあ食べ過ぎだろうな。少しダラダラしてからごく簡単な朝食を摂って、近所のQFCへ買い物に行った。スターバックスのコーヒー豆が$9.99って、こんなに高かったっけ?安いときはたしか$7ぐらいだったような気がするのだけど。まあでも買っとくか。
本当はタウンセンターの近くにあるWorld of Winesでワインを買いたかったのだけど開店は11時って、フライトは13:20なのに、さすがにそこまで待てませんなあ。というわけでしかたなく、QFCでワインも買ったわけだ。
荷物をパッキングして10時前にホテルをチェックアウトし、Uberで空港まで着いたら10時半。それからチェックインして荷物を預けて、保安検査が終わってラウンジに入ったのが10時50分。搭乗開始までまだ2時間もあるよ…
こんな早い時間だとラウンジもずいぶん空いていたけど、1時間ほどしたら結構混んできた。だいたい8割ぐらいの埋まり具合かな。
もう昼だけどあまりお腹も空かない。今回の機内食は、もうあまり食べないようにしよう。1時間後には気が変わってるかも知らんけどね。