野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

御中

先日、タワレコの店頭で斉藤和義の新譜を見かけて、試聴してみたらなかなか良い感じ。でもこれはダウンロード購入の方が良いかな。それも良いけど、『紅盤』も聴きたい。ちょっと古いアルバムだけど。こっちはダウンロードだと一部の曲が入ってないからCDで買おうか。ちょうど、タワレコ店頭のみで使えるポイント15倍クーポンが3月末で切れてしまうのだ。ということで3月31日に滑り込みで購入したわけだ。

これって“各界のクリエイターとコラボレーションした、カバー曲で構成されるラブソング集”だったのか。1曲めの『ベリーベリーストロング〜アイネクライネ〜』って、歌詞が何だか短編小説みたいだな、それも伊坂幸太郎あたりの雰囲気。などと思っていたら、なんと本当に伊坂幸太郎の書き下ろしだったのか!
あと『スローなブギにしてくれ』とか『ジェラス・ガイ』とか『ダーリング』あたりのカバーが良いのよな。BONNIE PINKとデュエットしてる『真夏の果実』なんかもね。この曲はBONNIE PINKのアルバムにも入ってましたわな。ところで『スローなブギにしてくれ』って、まず頭の“Want you”を聞くと、つい“宛名の下に書き足してくれ”って続けたくなるのよな。困ったもんだ。嘉門達夫の罪は重いぜ。
まあそれにしても3月は何だかんだでたくさんCDを買ったなあ。

結局は越えてしまいましたね

昨年の暮れに爆買いしたワインがまだ4、5本ほど残っている。先日レドモンドに出張したときにも2本買ってきた。今まで部屋の片隅に段ボール箱に入れて置いといたが、そろそろ暖かくなってきたし、冷暗所で保存した方がよろしかろう。しかし冷蔵庫には入りきらない。ということは。
ワインセラーの導入、というのは実を言うと過去にも何度か検討の俎上に載ったことはある。が、これもまたやはり、越えてはいけない一線のように思われて踏みとどまっていたのだった。けれどもやはり、ねえ。
調べてみると、1万円台前半くらいからある。この際だからそのへんのお手軽なやつを買っとくか、と一旦はなったものの、さらに口コミをあれこれ見ると、一年ほどで壊れてしまう、そして家電リサイクルの対象にもならない、とか。簡単に言えば「安物買いの銭失い」というやつだ。
しゃあないな、てことで結局、かなりイカツいやつを…
家庭用のくせにペルチェではなくコンプレッサー式。18本入りって、そこまで要らんやろとは思うが、一升瓶が入るというのがポイント高い。土曜日に注文したら日曜日に届いた。夜に配達され、開梱し設置したが電源投入は設置後8時間以上経過してから、とのこと。というわけで月曜日の朝に電源オン。夜帰宅してから入庫の儀と相成った。

これで菊鷹の一升瓶を買っても安心アルね!

4月になったとたんに花見終了かよ

午前中に米やらトイレットペーパーやらかさばる買い物をした後に、ムバラケへ昼飯を食べに行った。もうすぐ店を閉めてしまうのだそうだ。例によってパワーランチ、全部盛りで。

美味い。そして辛い。汗だくだ。
帰宅して少しばかり昼寝をしたら、今度は散歩に行くのだ。今年は花見のタイミングを逃したので、花見がてら、という感じで桜の咲いているところを中心にしたルートで。

これから、な感じのところもありますな。

なんだかんだで1時間半ほど歩き回って帰宅。ちょっと汗かいた。
晩飯用に、とネギと一緒に煮込んだ牛すじが、滅法美味い。どうしたことだ。一方で、キュウリとワカメの酢の物に、ショウガを入れるのを忘れていた。迂闊なことだ。
いやあ、平和な日曜日でござんした。

Happy Birthday, Mr. Slowhand

サー・エリック・パトリック・クラプトンの誕生日は3月31日だと思っていたら、実は3月30日だったか。御歳73歳。最近では耳が聞こえなくなってきたとかいうような話もあるようだが、そりゃもうすぐ後期高齢者なんだし。だいたい、若い頃にさんざ酒とタバコとクスリやってたんだから、この歳まで生きてるだけでもすごいことでしょうに。

で、“The 20 best Eric Clapton songs”なんていう企画があったようなんだけども、ちょっとこれはわたくしの趣味とは合わんようで。

 

  • Cream - Crossroads (live) (Wheels Of Fire, 1968) 
  • Cream - Badge (Goodbye, 1969)
  • Cream - Sunshine Of Your Love (Disraeli Gears, 1967)

と、クリームのこの3曲はまあ仕方ないかな。

  • The Band With Eric Clapton - Further On Up The Road (live) (The Last Waltz, 1978)

これも良いけどね、個人的には“EC Was Here”バージョンの方が好きかな。

  • Cream - Spoonful (live) - Wheels Of Fire, 1968
  • Cream - Tales Of Brave Ulysses (Disraeli Gears, 1967)

もうクリームはいらんやろ。それよりデレク&ドミノスから、

  • Derek And The Dominos - Layla (Layla And Other Assorted Love Songs, 1970)

どうしてもはずせないこの曲と、

  • Derek And The Dominos - Why Does Love Got To Be So Sad? (Layla And Other Assorted Love Songs, 1970) 

これの代わりに”Bell Bottom Blues”と”Nobody Knows You” 、あと”Little Wing“あたりは入れておいてほしいのよ。

これも文句はないとして

  • John Mayall - Steppin’ Out (Blues Breakers With Eric Clapton, 1966)

ここは難しいところ。”Hideaway”と迷うなあ。

  • Eric Clapton - Have You Ever Loved A Woman - E.C. Was Here, 1975

これは”Layla And Other Assorted Love Songs“のスタジオバージョンも、どちらも良いよねえ。

  • Blind Faith - Presence Of The Lord (Blind Faith, 1969)

まあこれは入るかな。

  • Blind Faith - Had To Cry Today (Blind Faith, 1969)

でもブラインドフェイスから2曲も入れる?それより、

Eric Clapton“から

これに加えて、

  • Delaney & Bonnie & Friends - I Don’t Know Why (On Tour With Eric Clapton, 1970) Nobody knows you

この辺のかわりに”Blues Power“と”Bottle Of Red Wine“だな。

  • The Yardbirds - Too Much Monkey Business (Five Live Yardbirds, 1964)

あえてヤードバーズなんか入れんでええと思うのよ。それよりFrom The Cradle“から”It Hurts Me Too“あたりにしてほしい。

このアルバムからは選ぶのが難しい。でもこの曲は確かに外せない。

80年代なら”Forever Man“だろ。

  • Eric Clapton - Knockin’ On Heaven’s Door (Knockin’ On Heaven’s Door (single), 1975)

これなあ… ”461 Ocean Boulevard“の”Let It Grow“にしようぜ。

どんな曲だっけこれ?“Journeyman”の”Running On Faith“の方が良いと思うよ。

てことで、

  • Crossroads (live)
  • Badge
  • Sunshine Of Your Love 
  • Further On Up The Road (live)
  • Layla
  • Bell Bottom Blues
  • Nobody Knows You
  • Little Wing
  • Cocaine
  • Hideaway
  • Have You Ever Loved A Woman
  • Presence Of The Lord
  • After Midnight
  • Blues Power
  • Bottle Of Red Wine
  • It Hurts Me Too
  • Five Long Years
  • Forever Man
  • Let It Grow
  • Running On Faith

という感じにしたらどうかな。

こういうの考えるのって楽しいよね。何の役にも立たんけどさ。

 

奴らあんまり親切じゃないよな

1ヶ月ほど前だったか、ETCマイレージサービス事務局からハガキが来ていた。いま持っているポイントが3/31で失効してしまうから、それまでに還元しておけ、と。おおそうか、と思いつつ放置していたのだが、いよいよ月末が迫ってきたのでやっとのことで着手した。のは良いが、オンラインで手続きするためのIDとパスワードがわからない。が、いろんな書類が突っ込んであるファイルを漁ったら、ETCのマイレージサービスに登録した時に事務局から送付されてきた案内が見つかった。これでなんとか500円分のポイント還元サービスの手続きをオンラインで完了できたわけだが、ついでに過去のポイント取得の履歴を調べてみると、どうも毎年数千ポイントを失効させていたらしい、ということが発覚した。何てこった。言ってくれよ、そういう大事なことは。いやひょっとして連絡あったけどもスルーしていたのだろうか?うむ、まあその可能性は否定しきれんな。と思いつつ履歴を眺めていてさらに気づいたのが、ここ一年ほどの間、新規のポイントがまったく登録されていない、ということだ。ああそういえば、昨年新しくクレジットカードを作った時に、ETCカードをそっちに切り替えたんだった、と思い出した。切り替えた後のETCカードマイレージサービスに登録してなかったのだ。カードを登録してなければ、何千km走ろうがポイントはいっさい付かない。何でよ、エアラインのマイレージサービスは入会した後でも数ヶ月ぐらい前のフライト分のマイルは登録できるのに。などと文句を言っても始まらない。過去に失効させたポイント、そして登録カードの切り替えを忘れていたために付かなかったポイント、これらを合算すると、還元額にして3000円とか4000円ぐらいになるんじゃなかろうか。迂闊すぎる。道路公団めー(←逆恨み)。

なんつっても行動分析課のファッションリーダーですから

ピーター・バラカン氏が司会をする、WOWOWの『オフビート&JAZZ』がけっこう好きで、時々観ている。ところがバラカンさん、3月27日の放送をもってこの番組を降板してしまうのだとか。まことに残念なことだ。
そのバラカンさん最後の放送は、テデスキ・トラックス・バンド。録画して観た。わたくしがちゃんと聴いたことのあるアルバムは"Made Up Mind"のみ(あとデレク・トラックス・バンドの"Already Free")なので、知っている曲はまったくなかった。いや、"Keep On Growing"は知ってるな。でもあれはデレク&ドミノスのカバーだし。まあそれはそれとして、カッコええですな、テデスキ・トラックス・バンド。本来わたくし、ああいうやたら大人数で音数の多いバンドというのはちょっと苦手なのだけど、ちょいレイドバックで土臭いテイストはけっこう好きなのだな。デレク・トラックスは、少し前にこれもWOWOWでやっていたジェフ・ベックの50thアニバーサリーライブに出ていたのを見たが、なんだかあの時よりずいぶんと肥えて貫禄がついたような。そしてスーザン・テデスキ。こちらは映像を見たのはかなり昔だったと思うのだが、今回はあまりに普通のおばはんなのに驚愕した。もっとも、前述のジェフベックのライブにゲスト出演していたヤン・ハマーの、「ちょっと散歩に出てきた近所のおっさん」感にはかなわないけども。いや、スーザン、最初「どっかで見たことあるな…」と思ったのは、ひょっとすると『クリミナルマインド』のペネロープ・ガルシアに似てるような気がしたせいかもしれない。似てるっていっても、メガネだけかもしれないけど。だいたい、ペネロープだったらもう、普通のおばはんではないわな。

番組の後半はラリー・カールトン。この人もまた、ものっそいお爺ちゃんになっててびっくり。割としょっちゅう来日しとるんですな。一度生で観てみたい。
オフビート&JAZZ、4月はノラ・ジョーンズジョニー・ウィンターwithドクター・ジョン、だそうで。バラカンさんの語りが聴けないのは残念だが、今後も要チェックですな。

進化したのか?

ノーム・チョムスキー生成文法で有名ですね。生成文法って何だかよくわからないけど。言語学者のくせに「アメリカを占拠せよ!」とか。そのチョムスキーの名前が入った『チョムスキー言語学講義』なんてのがちくま学芸文庫で出ていて、ちょっと悩んだけども手を出してしまった。

チョムスキー言語学講義: 言語はいかにして進化したか (ちくま学芸文庫)

チョムスキー言語学講義: 言語はいかにして進化したか (ちくま学芸文庫)

 

いやぁ、たまげましたね。
言語学、って遺伝とかゲノムとかDNAとか、そういった話が関係するのか?でもそんなことがあれこれ書かれてるってことは関係するんだろうな多分。副題には『言語はいかにして進化したか』だし。壊滅的なまでに理解不能だったので、「多分」としか言えない。「あるいはそうかもしれない」と言っても良いかな。
そんなことで驚いていると、後半にはさらに脳科学やら生物学やらコンピュータ・サイエンスやらそんなのを容赦なくどばどばと浴びせられてクラクラしてくる。有限状態オートマトン?ああそれなら知ってる。でも何でここでそんなもんが登場するんだ?
辛うじてわかったのは、ネアンデルタール人が言語を持っていた、という説に関してチョムスキー達は懐疑的である、ということだ。何やそれ。
まあアレだ、俺様には10年早かったか。しかし後10年もすればもうほとんど高齢者の仲間入りで、読解力は衰えるばかり。そうすると、もう一生この手の本なんて理解できないということになるじゃないか、と何とも絶望的な気分に打ちひしがれたのだった。