ノーム・チョムスキー。生成文法で有名ですね。生成文法って何だかよくわからないけど。言語学者のくせに「アメリカを占拠せよ!」とか。そのチョムスキーの名前が入った『チョムスキー言語学講義』なんてのがちくま学芸文庫で出ていて、ちょっと悩んだけども手を出してしまった。
チョムスキー言語学講義: 言語はいかにして進化したか (ちくま学芸文庫)
- 作者: ノームチョムスキー,ロバート・C.バーウィック,渡会圭子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2017/10/06
- メディア: 文庫
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いやぁ、たまげましたね。
言語学、って遺伝とかゲノムとかDNAとか、そういった話が関係するのか?でもそんなことがあれこれ書かれてるってことは関係するんだろうな多分。副題には『言語はいかにして進化したか』だし。壊滅的なまでに理解不能だったので、「多分」としか言えない。「あるいはそうかもしれない」と言っても良いかな。
そんなことで驚いていると、後半にはさらに脳科学やら生物学やらコンピュータ・サイエンスやらそんなのを容赦なくどばどばと浴びせられてクラクラしてくる。有限状態オートマトン?ああそれなら知ってる。でも何でここでそんなもんが登場するんだ?
辛うじてわかったのは、ネアンデルタール人が言語を持っていた、という説に関してチョムスキー達は懐疑的である、ということだ。何やそれ。
まあアレだ、俺様には10年早かったか。しかし後10年もすればもうほとんど高齢者の仲間入りで、読解力は衰えるばかり。そうすると、もう一生この手の本なんて理解できないということになるじゃないか、と何とも絶望的な気分に打ちひしがれたのだった。