書店でジャレド・ダイアモンドの「文明崩壊」が文庫になっているのを発見。うむこれは、と思ったがしかしこのようなマッシヴな本は少しじっくりと腰を落ち着けて読みたく、こういう師走の慌ただしい日々の中ではちょっとそんな気分にはならない。ふとその横を見ると、「知の逆転」なる新書が。ジャレド・ダイアモンドに加えてノーム・チョムスキーやジェームズ・ワトソンなどなど、まさに「現代最高の知性6人」へのインタビュー集ではないですか。これは手を出さずにいられましょうか。
- 作者: ジャレド・ダイアモンド,ノーム・チョムスキー,オリバー・サックス,マービン・ミンスキー,トム・レイトン,ジェームズ・ワトソン,吉成真由美
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2012/12/06
- メディア: 新書
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科学と宗教、資本主義の将来、尊厳死、核武装、理想的な教育、等のビッグ・イシューについて知の巨人たちが語るわけだ。そりゃ面白いですよ。同じテーマ、たとえば核武装の是非についての見解や、宗教に対する態度なんかがまったく異なるのも興味深い。オリバー・サックスの話なんかも、ちょいちょいテレビにも出たりしているもじゃもじゃ頭よりよっぽどエキサイティングだと思うな。どのインタビューも面白いのだけど、最も話の切れ味が良いのは、アメリカの覇権主義を糾弾するチョムスキーかな。
それにしても、iTunes Storeのダウンロードはなんだか妙に速いなあと以前から不審に思っていたのだが、なるほどアカマイの技術が使われていたのか。大したもんですなぁ。