3月1日付朝日新聞日曜版の「文庫・新書のおすすめ新刊」に「穂村弘著『現実入門』」という本が紹介されていた。以下に全文引用する。
「人生の経験値」が低い42歳の「ほむらさん」が合コンやモデルルーム見学などに挑む体験エッセー。どぎまぎした初心者ぶりに笑いを誘われるが、特に著者の観察眼が光るのが“一日お父さん”の章。小さな姉妹の脈絡のないおしゃべりの面白さにひきこまれる。
んー、何だかおもしろそうだなあ、と妙に気になった。
そして数日後、先日Rさんに貸していただいた本の中にある「本当はちがうんだ日記」が、まさにその「ほむらさん」によるものではないか!と気付いたのであった。
- 作者: 穂村弘
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/09/19
- メディア: 文庫
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いやー面白いっす。ほむらさんは、かなりダメな人だ。焼鳥を串からはずせないんだから。「エスプレッソは好きだけど、苦くて飲めない」っていうのもわけわからんし(いやわかるけど)。ダメな人だけど、何だかすごく人ごとじゃない感じがする。あらどうしましょ。
ほむらさんは、別にモテなくても良いと思っている。けど、カッコ良くなりたい、素敵になりたいと熱望している。変なヒト。でも、僕はほむらさんってかなり素敵なヒトだと思うよ。ほむらさんの目指している素敵とはちょっと路線が違うかもしれないし、半覚醒状態で食パンにはちみつを付けて、それもベッドの中で食べない方が良いけどね。
とりあえず、イタリア男たちは溶けきらないほどの砂糖をエスプレッソに入れて飲むんだから大丈夫、とほむらさんに教えてあげたい。まあおそらく、この本が出た直後に色んな人たちから指摘されたと思うけど。
「現実入門」も読んでみないといけないなあ。