野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

恐れながら申し上げます

二十四節気も雨水に入り、寒さもほんの少しやわらぐ、なんて言われているけれどもいやいや実際のところまだまだ寒うございますよ。
ソチオリンピックも大盛り上がりで、と言ってもわたくしはまったく見ておりませんがそれでも色々なニュースは漏れ聞こえてくるわけで。
森喜朗元総理の「あの子は肝心なところで必ずコケる」発言が批判を浴びておりますな。
http://www.sanspo.com/sochi2014/news/20140220/soc14022016130047-n1.html
でもご本人は「真意と違う」てなことを言っていて、真央ちゃんをdisる気は毛頭無かったと。で、発言の全文を読んでみると。
http://t.co/pqkjodpyEl
なるほど、そうですね、真意とは違って報道されているようですな。発言の一部だけを取り上げてバッシングしてる、という見方もあって、確かにその点はフェアじゃないなとは思う。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/akimotoshoji/20140221-00032866/
http://blogos.com/article/80830/
だけどそれ以外のところで、色々と問題あるだろ。上記のリンク先の記事を書いたお二人も、「森さんの発言の真意はメディアで報道されているのとは違う(けどやっぱりこの人はほんとにもう…)」という論調だと思うのですよ。わたくしも同感ですな。そもそも、真央ちゃんを貶めるつもりが無いとしても「肝心なところで必ずコケる」なんてことを、本人にも伝わるメディアで発言するんじゃないよ。そういうのは呪いをかけてることになるんだよ。
もうね、ほんと脇が甘いっちゅうか、読んでて恥ずかしいからこのおっさんにしゃべらすなよ、と思う。
首相をやってたころから、どうもわたくしこの人って好きになれないのですよ。いやお前の好みなんぞ聞いてないとおっしゃるでしょうけどね。何というか、調子ばっかり良い無神経なおっさんという印象で、知性みたいなものがまったく感じられなくて。俺様がその強靭な知性に対して惜しみないリスペクトを捧げるマサルちゃんなんかが、「確たる信念とヴィジョンを持っている」なんつって、彼のことを評価するのが、どうしても納得いかないのですよ。あ、知性はなくても確たる信念は持てるか。むしろ懐疑的な知性とか自身に対する批評性なんて無いほうが信念とヴィジョンはより強固なものになりますわな。その信念がスカタンだと周りにはかなり迷惑な話だし、そういう人が権力を持ってしまうと、それは国家規模の災厄に近いものになるだろうけど。
と、書きながら思いついて妙に自分で納得してしまった。やれやれ。