待ちに待ったジェフ・ベック大阪公演、本日行ってきた。
会場は大阪厚生年金会館大ホール。会場の前に公園の端まで届く長蛇の列ができており、なんや当日券アテにしてる人が結構おるんやなと思ったらそうではなくて、フツーに前売り券を持っているのだけど入場するのに時間がかかっているだけ、という大変な状況。なんとまあ。席は決まってるんやからそないにがっつかんでもよろしいがな。会場の年齢層、高かったなあ。オッサンの多いこと。そして、女子の少ないこと。
さて肝心のライブパフォーマンスであるが、これはもう、大変に結構。だけど結構なだけに、やっぱり1階席で観たかった。発売開始されたときに、とっととチケットを取っておくべきだったと少し後悔した。半年近くも先の予定なんてわからないのに1万円もするチケットを予約するなんて、かなりリスクは高いのだが、考えようによっては、それだけ前から予定がわかっているのだから何とでも調整はつけられるとも言える。少なくとも、それだけのリスクを取るだけの価値はある。
ジェフベックと言えば、「孤高のギタリスト」みたいな言い方をされることが多いが、今日の印象ではどちらかというと「永遠のギター小僧」かな。本当に楽しそうにギターを弾くおっさん、というかもう64歳を過ぎてるんだから本当はおじいちゃんといわれても仕方がないのだが。ベースのタル・ウィルケンフェルド、これがまたかっちょええベースを弾くお姉ちゃんなのだが、彼女が21歳なのだから、ジェフの孫でもおかしくない。以下は2007年のクロスロード・ギター・フェスティバルのときの映像だ。
そんなタル嬢とベック御大の掛け合いというかバトルというか、これがまた何とも言えずスリリングだったりするのだ。
今日のセットリストはとりあえずこんな感じじゃなかったかと思う。記憶だけに頼って書いているのでたぶん順番は正しくない。
- Beck's Bolero
- The Pump
- Eternity's Breath
- Behind The Veil
- Cause We've Ended As Lovers
- You Never Know
- People Get Ready
- Stratus
- Nadia
- Blast From The East
- Led Boots
- Angel(Footsteps)
- Space Boogie
- Good Bye Pork Pie Hat / Brush With The Blues
- Freeway Jam
- Blue Wind
- A Day In The Life
アンコール
- Where You Were
- Big Block
- Peter Gunn
最後の "Peter Gunn" の前にもう1曲、知らない曲があったので、全部で21曲ということになる。昨年出たライブ盤 "Performing This Week..." の収録曲は、"Scatterbrain" 以外全部やっている。なので前半は、あまり意外性はない感じだったのだが、後半で"People Get Ready" や "Blue Wind" をやったりしてるのがひとひねりか。あと、最後に "Over The Rainbow" を期待していたのだけど今回は無し。その代わりに "Peter Gunn" ってのはたぶん新しい趣向だ。
それでもとにかく、生Led Bootsにはかなわない。あの圧倒的なパワーの前にはひれ伏すしかない。おしっこチビっても大丈夫なように、おしめをしていくべきだった。あとはやっぱり "Big Block" ね。上のYouTube映像にもあるけど、まず曲がカッコ良いし、タル嬢の大活躍なところが良い。タル嬢はけっこう人気が高いようで、本編最後のメンバ紹介では、ひときわ拍手が大きかったように思う。
面白かったのは "Freeway Jam" だ。これは最初ベースのタル嬢がソロを弾いていて、そこにベック御大が背後から参加。御大が低音側を弾き、タル嬢は高音側でメロディを弾くというちょっとした余興。恐るべき連中だまったく。
今週の土曜日は、クラプトンと共演だそうで。会場がさいたまっていうのが残念なようなほっとするような…