野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ヒントにならんわ

うーむ、ちょっとばかし難しすぎるな。小林秀雄の「考えるヒント」。

考えるヒント (文春文庫)

考えるヒント (文春文庫)


わりと文章の調子は好みだし、格調高いけどね。それにしても難解だ。慣れればいけるのかもしれないけど。昭和三十五年という古さを感じさせる部分が随所に見られるが、それはむしろ微笑ましく感じられる。一方で、その思考の切れ味には時代を超えたものがある、多分。そんな気がするというだけだ。文章のロジック自体をちゃんと追えないから、「そんな気がする」ということだ。だけどこういう直感っていうのは結構正しいから。