麻婆馬鹿一代

昨日、フラリーパッドのライブを観たあと、会場の近くにある中華屋「うまいもん屋　しん」で晩飯を食べた。最近ごく一部でブレイク中の店である。本当にごく一部だけど。
中華だから当然、麻婆豆腐を食べるんである。
ここの麻婆は独特だ。やけに甘い。たぶん甜麺醤をおもいきり奮発している。そんな味だ。そして、やたら辛い。山椒がかなり利いている。結局甘いんだか辛いんだかよくわからないが、とりあえずうまいからいいや。鶏のから揚げの香味たれ（だったかな？）もうまかったし、ピータンも。チャーハンは正直なところちょっと腑抜けた味だったのだが、辛い麻婆豆腐を食べたあとには、なんだかほっとする味で、これも良い感じだ。計算してやっているのだとしたら恐るべし、だが。
その前の水曜日、うちの晩飯は麻婆豆腐だった。CookDoを使って。わたくしはCookDoの麻婆豆腐が好きだ。王将もみんみんも、その辺の街の中華料理屋もみんなCookDoを使えば良いのにと思っている。
その前の土曜日、昼飯を東梅田の青冥(ちんみん）で食べた。麻婆豆腐定食、900円也である。高級そうに見える店だが、少なくともランチはリーズナブルなものが提供されているようだ。麻婆豆腐、ごはん、スープになぜか焼きそばが付くんである。「こんなに食われへんっちゅうねん」と文句いいながら完食した。
紅虎餃子房の麻婆豆腐を偏愛し、あれが麻婆の最高峰であると公言して憚らない俺様であるが、土曜日の標準的なアクティビティにおいては、ランチが2時で終了してしまう紅虎の麻婆を食べるのは、タイミング的に非常に厳しいのである。したがって、紅虎の代替となり得る麻婆を確保しておくことは喫緊の課題であった。しかるにこの青冥の麻婆は、紅虎の代用品となりうるものであるとわたくしは認定した。味はあんまり似てない。どっちかというと丸美屋の麻婆豆腐の素っぽいチープな味であり、そこがまたわたくしの琴線に触れるのである。王将もみんみんもその辺の街の中華料理屋もみんな丸美屋の麻婆豆腐の素を使えば良いのだ。

丸美屋　麻婆豆腐の素（辛口）　155ｇ

麻婆の道は一日にしてならずぢゃ。