野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

¿Aceptan tarjetas de crédito?

1984年と言やあね、あたしがまだ高校生のころだよ。
ジョージオーウェル村上春樹も関係ないんだけど、当時サントリーローヤルのCMで、かなりイイ感じのやつがあってね。
いろんなバージョンがあるんだけど、特に「ガウディ篇」はもう強烈に印象にのこってるんだね。

この曲も良くてね、色々と調べてマーク・ゴールデンバーグのLP(CDとちゃいまっせ)を買いましたですよ。
んでそれ以来ずっと、ガウディおよび彼のデザインした建築については、心惹かれ続けてるわけで、後にあの建物はスペインのバルセロナにある聖家族教会=サグラダファミリアである、ということを知ってからは、バルセロナというのは一度は訪れてみたい街だったのですな。
そんな事情があって、今回のリフレッシュ休暇の旅行先はバルセロナになったわけだ。

昨夜バルセロナに到着して、今日はとてつもなく早い時間に目が覚めるかと思っていたら意外とそうでもなかった。出かける準備をして、ホテルの近所のカフェで朝飯を食べ終わったら11時を回っていた。なんてこった。
ちなみに本日の朝食、オレンジジュースにPan con tomate、トルティージャ、そしてコーヒー。だったのだがいずれもなかなかレベルが高い。
さて、なんだかんだぐだぐだと書いているが、要するに今日はサグラダファミリアへ行きました、ってことですよ。だってバルセロナに来てるんだから行くでしょ普通(なぜか半ギレ)。
いやはやスゴいですなサグラダファミリア。まさに圧巻という感じで。ただどういうわけか(天候のせい?)上まであがれなかったというのが残念。
サグラダファミリアの次はまたメトロに乗って今度はミロ美術館へ。とりあえずメトロでスペイン広場前あたりに出たときは、かなりの雨がふっていた。まさかスペインまできてこんな目に遭うとは。
あまりにがっつり降っているのでバスでミロ美術館へ行くことにした(晴れていれば散歩がてらに気分良く歩ける距離である)。
いやーしかしこれだけまとめてミロの作品を観たのは初めてじゃないかなー。良いですね、ミロ。小学生の夏休みの宿題みたいですけどね。初期の頃(スペイン内戦からフランコ独裁政権の終わりぐらいまで)って、なんだかすごいフラストレーションとか怒りにドライブされて描いてた、という印象があるのだけど実際のところどうなのだろう。とりあえずあの「バルセロナ・シリーズ」なんかはものすごいエネルギーを感じるのよね。
ミロ美術館の次は歩いてカタルーニャ美術館へ。建物が立派ですなぁ。あいや、もちろん展示も立派なのだけど。
なんだかんだでカタルーニャ美術館を出たのが午後6時半すぎだ。そこからまたちんたら歩いてホテル近くのバールへ。ビール一杯とグラスワイン(赤)一杯、タパス3種。このタパスがまた大変に結構。エビの素揚げ、アーティチョークの素揚げ、そしてイカスミのコロッケ。激しくウマい。でもその辺で軽く切り上げて、あとは部屋で飲むことにした。
というわけで閉店間際のメルカートでチーズやオリーブや惣菜など、あれこれと買い物した。これがまた存外に楽しいんである。もちろん言葉はろくに通じてないんだが、基本的にメルカートのおっちゃん、おばちゃんたちはみんなフレンドリーで親切なのだ。
そうやって仕入れたアテで、これまた近所で買った3.85ユーロの安ワインで一杯やりながら朦朧としておるんですなぁ。