野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

Una copa de vino blanco, por favor.

いよいよバルセロナも最終日になってしまった。
まずは、グエル公園へ。いきなり、とてつもない数の観光客に驚いた。何じゃこりゃ。考えてみたら、今日は土曜日か!こいつあ参った。と言いながら徒歩で移動。
ガウディが設計したという、カサ・ミラとカサ・バトリョを観て回る。
昼食は、サン・ジュセップ市場の中で食べようと思っていた。市場の敷地内にバールがあるし、いくつかの店はそのまま飲食が可能なように作られている。非常に魅力的なのだが、これはちょっとばかし我々のような初級者にはハードルが高い。ある程度のスペイン語運用能力とパワーが必要だ。
ということで市場ランチは断念して、普通の店に行くことにした。ガイドブックに載っていた店が近所にあったので行ってみたが残念ながら満席。ということで別の適当な店を見つけて入った。ここでかねてから懸案となっていたsopa de ajo、つまりにんにくスープとマッシュルームのソテー、そして小魚のフライを注文してまた昼間から白ワインを一杯。にんにくスープ、美味でした。
昼食のあとは、本日の本命ダリ美術館へ。バルセロナの中心地にあり、小ぢんまりしてうっかりすると見落としてしまいそうなコンパクトな建物だが、その中にびっしりと展示されている作品群は、それはもう濃密で、かなり見応えあり、だ。ダリの著名な作品はここにな無いのだけど、それを構成するキーパーツや、元になったデッサンをみることができる。デッサンをみてて、実はダリと谷岡ヤスジってどこか通じるものがあるんじゃないかと気づいた。そうそう、あと写真も多数。これがまたダリのエキセントリックぶりが満開で、みてるとちょっと疲れるがなかなか楽しい。
ダリ美術館を出たら雨が強く降っていた。なんてこったまったく。その雨の中を、クアトロ・ガッツなるカフェへ。昔ピカソやらそのへんの巨匠が入り浸っていたというので有名な店らしいが、まあはっきり言ってそういう名前だけで売ってる店ですな。かなり流行ってたけど、実際のところあんまり大したことないと思った。
雨はまだ降り続けているので、スーパーによって土産物を買い込んだ。サラミとかチョコレートとかオリーブオイルとかシェリーとか。
疲れきってホテルへ帰り、一服していたらまたうたた寝してしまったのだな。3時間ほど。そういうのはうたた寝とは言わんか。
もう午後10時だが、せっかくのバルセロナ最後の夜だから晩飯を食べに出た。本場のフィデウアを食べてみたかったのだが、どうもうまく注文できなかったようで、出てきたのは結局普通のパエリア、という少々残念な結果に。なんだかんだ言って今回の滞在中、3回もパエリアを食べてしまったよ。でも一番美味いのはやっぱりハポロコのパエリアじゃないか、という気がするのもまた困ったもんだ。