野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ガンズはすでに懐メロですよ

今回の出張で、行き帰りの飛行機で観た映画3本。
「画皮II」 中国映画で英語字幕、ということでどうもちょっと難儀したが、意外と面白かった。ワイヤーアクションはもう食傷ぎみだし、特撮も安っぽいけどね。それでも、前記のハンディキャップのせいでストーリーも把握しきれなかったわりには楽しめたんじゃないかと思う。
「ショコラ」 これはけっこう良いと思う。苦悩するヘンコの村長・レノ伯爵が良いなあ。
「ロック・オブ・エイジズ」 まあアレだ、一言でいえばモグラの糞だね。なんだこりゃ、て感じですよ。ミュージカル仕立てって時点でもうかなりアレなわけだけど。
でもトム・クルーズが凄いな。いちおう脇役のはずなのだけど。フェロモン満開のカリスマロックスター、みたいな苦笑ものの役柄を、そりゃもうベタな感じでやってるわけだが、なかなかここまではできませんぜ。
ところで、劇中で懐かしの80年代アメリカン・ロックをあれこれ使っているわけだが、おおっこれわ!と思ったのが、クォーターフラッシュの「ミスティ・ハート」。いや観てる間はどうしても思い出せなくて、あとで調べてやっとわかったのだけどね。原題は"Harden My Heart"だったんですな、今日初めて知りましたよ。
それにしてもクォーターフラッシュですよあなた。あのサックスのイントロを聴いて、「おお、懐かしい!」と思うのはおっさん(ないしはおばはん)だ、間違いなく。で、これを途中から引き取って歌うメアリー・J.ブライジがえっらいカッコよくて。

メアリーJって今までほとんど聴いたことが無かったのだけど、良いではないですか!って映画はクソだけど思わぬ発見があってまことに結構なことである。
と、気付けば一番クソだった映画について一番長く語っておりますな。