チューリヒからパリへのフライトは、なぜだか知らないけれども30分ほど遅れて出発した。
もともと乗り換え時間にはそんなに余裕がなかったのだがシャルル・ド・ゴール空港というのはまた無闇矢鱈とデカい。到着ゲートからバスに乗って、けっこうな距離走って国際線のゲートKまで向かう。ほぼ到着したと同時に搭乗開始となった。搭乗前にビールの一杯でも、と思っていたがとてもそれどころではない。まあとにかく間に合ってよかったけど。
さてパリ発大阪行きのAF292便に搭乗し出発を待つのだが、待てど暮らせどぴくりとも動かない。はてこれは?と思ったら機材のトラブルだとか。なんでも温度調節器の交換が必要とかで、アナウンスがあった時点でそこから最低でも30分は必要などと言っている。まいったねこりゃと思いながら待っているうちに、結局は定刻から1時間以上も遅れての出発となった。まあこの飛行機を降りてくれ、とか言われなかっただけでも良しとしよう。
さて今回10年ぶりぐらいに利用したエールフランス航空。なかなか良いではないですか。つい先月ユナイテッド航空を利用したばかりなので、その落差が大きいというのはあるが、それを差し引いてもなかなかのものだと思う。最近はヨーロッパへ行くときはルフトハンザかKLMのどっちかだったもんなー。
特に帰りの便は、なぜだか普通のエコノミーより安くなったプレミアムエコノミーだったのだが、これが良いのですよ。値打ちありましたよ。何と言っても食事が、普通に食べられるものが出てくるというのが素晴らしい。これがUAなんかだったら、必ず搭乗前にはがっつり食事をして、かつおにぎりとかパンとかの俺機内食を用意して乗る必要があるのだが、AFだとそんな対策が不要なのだから。加えて、UA(というか大抵のアメリカのエアライン)のCAというのはなぜだかやたら態度が横柄で、乗客は家畜並みの扱いを受けるものだが、AFでは普通に人間として扱ってもらえるし。前回アメリカに出張した際も、行きの便をエコノミープラスにアップグレードした、などと恩着せがましく言っていたが、あんなもの「プラス」でやっと普通のエコノミーのシートだ。UAでいうところの普通のエコノミーなんぞ、いってみれば「エコノミーマイナス」だ。まあ家畜を輸送するためのシートだから、それで十分ということなのだろう。それがAFのプレミアムエコノミーは本当に余裕のあるスペースで、ミネラルウォーターのボトルやらスリッパまで装備されており、これなら確かにプレミアムと言ってもよろしかろうと納得できる。
そんなわけで、一時間ほどの遅れもさほど気にならず、快適に約11時間のフライトを過ごすことができたのでありました。