野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

緑ラベルの危険なヤツ

田舎というのは、なんだか時間がゆっくり流れる。
てなことを言ったりするけど実は逆で、通常より1.4倍くらいは速くなっているはずだ。朝起きて朝飯を食べてぼーっとしていると、あっという間に昼間になり、昼飯を食べて気がつくともう日が暮れている。用事なんぞほとんどできない。
よく考えてみるとこれは要するに、朝起きる時間がいつもより遅く、しかも夜は普段より早く寝てしまうか、あるいは飲んだくれているからだろう。だから睡眠時間はかなり長いはずなのだが、昨夜などはどうも眠りが浅かった。酔っ払いが騒いでいたからだ。いや酔っ払いというのはこのわたくしの父親なのだが、これがどうも酒癖が悪い。飲んだくれては悪態をつくのでどうにも鬱陶しく、だから無視しているとそれがまた気に入らないようでまた一人で何かに怒って文句を言っている。かまってちゃんか。ああ面倒くさい。生来の傲岸不遜な性格に加えて、歳を取ってその頑迷固陋に磨きがかかったという、どうしようもないことになっている。
同じ飲んだくれの呪われた血が流れている我が身を振り返り、くれぐれもあのようにはならんようにと決意を新たにする次第である。
などと言っている舌の根も乾かぬうちに、夜は親戚の家へ新年のあいさつに、などと言いながら要は宴会をしていたわけである。今回はかどや酒店で購入した菊鷹の山廃純米吟醸火入れを持って行った。これがなかなか美味いのである。これまた酒飲みの叔父にも大変好評で、なんだかんだと言いながら気づけばほぼ二人で一升瓶を一本空けてしまったという体たらくだ。まあ年が改まろうが何しようが、結局やってることはそう簡単に変わるもんではないってことですよ。