児玉清さんが飛行機の中で読んで、涙が止まらなかったという、「水曜の朝、午前三時」。さるお方が貸してくださったので。
- 作者: 蓮見圭一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/11
- メディア: 単行本
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四条直美という翻訳家にして詩人。45歳の若さで脳梗塞で亡くなるのだが、その死の前に、20代に大阪万博のコンパニオンをしていた頃のできごとについて娘に向けて語った四巻のテープを残した。そのテープの内容がそのまま小説になっている。前後に、直美の娘婿にあたる男性が、直美について語っている。
直美って面倒くさい女だな、というのがわたくしの感想。いや申し訳ない。しかしまあアレだな、すべての女性はある種の面倒くささをあらかじめ有しており、その顕現のしかたはいろいろなのだけれども、男性はそれを慈しまねばならないのだろうな、という気がする。
偏狭な俺様の、個人の感想ですよ。あまり非難しないでね。