消費税がまだ5%だったころ、タワーレコードではグレン・グールドのCDが税込790円で売られていた(実は今でも812円、つまり税抜き価格は変わらない)。この790円グールドに乗せられてあれこれ買い漁ったものだ。元々バッハが聴きたくて手を出したグールドだが、聴いてみたらベートーヴェンやブラームスもなかなか良いじゃないか、てなことになり、特にベートーヴェンのピアノソナタについてはグールド以外にもあれこれ手を出すことになる。
で、あれこれ聴いてみて、グールドで何が良かったのかと言えば、やはりベタだけれどもバッハのゴルトベルク変奏曲と、ブラームスの間奏曲集だ。ちなみにゴルトベルク変奏曲のCDは790円になる前に買っている。今や1981年版と1955年版を合わせて千円ほどで買えてしまうのだと思うとちょっとくやしい。
さてグールドのアルバムについて。ベートーヴェンのピアノソナタなんかもなかなか良いが、他にもいろいろ聴いてみたところ、どうやらバックハウスの方が好みだ。ではバッハの他の曲ははどうか。平均律クラヴィーア曲集はどうもリヒテルの方がしっくりくる。フランス組曲はシフの方が良い。何てこった。じゃあパルティータはどうなんだ。てことで、これまたシフによる6つのパルティータ全曲入りを買ってみた。
ちなみにグールドの場合は6つのパルティータを2つずつ、さらに平均律クラヴィーアとかイタリア協奏曲あたりから2、3曲ずつ足したアルバムが全部で3枚あり、
- パルティータ1番&2番+イタリア協奏曲
- パルティータ3番&4番+トッカータ7番
- パルティータ5番&6番+平均律クラヴィーア曲集2巻より14番、9番
という具合だ。実はこれらはわりと好きなのだけど、パルティータになんで余計なオマケをつけるのか、と思ってしまう。なんでオマケをつけたらあかんねん、お得やんけ、と問い詰められたら反論できないけど。
で、フランス組曲がアタリだったシフでパルティータも聴いてみよう、というわけだ。
- アーティスト: シフ(アンドラーシュ),バッハ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2014/05/14
- メディア: CD
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