野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

再帰するびちゃびちゃ

50歳になったので、「夫婦50割引」を使うと2人2,200円で映画を観られる。おっさんになるのも悪いことばかりじゃない。この特典を利用して『ゴースト・イン・ザ・シェル』を観てきた。
youtu.be
近所のイオンシネマで席を予約していったけど、ガラガラで別に予約なんぞ要らんかったな。日曜日の午後にあんなんで、大丈夫かイオンシネマ
さてこの映画、たまたま見かけたトレーラーが何となく良さげだったのでちょいと観てみたいなと思ったわけだが、原作はアレですね、『攻殻機動隊』。とはいうものの、それについてはわたくしほとんど何も知らない。知らないけれども、あのとにかくサイバーパンクな映像と音響に圧倒された。それとスカーレット・ヨハンソンのビジュアルね。クールっすわ。あれはやはり映画館まで足を運んで観るべき作品かと。世界のキタノが役者としてはちょっと?てあたりはまあ、ご愛嬌ってことで。
しかしアレだね、サイバーパンクなだけではなく全体に結構びちゃびちゃで水っぽい映像がどうしてもタルコフスキーを連想させる。特に少佐が巨大な水たまりでトラック運転手をタコ殴りにするシーンは『ノスタルジア』だし、建物の中の様子は『ストーカー』風。これって実写版ならではのテイストなのか?と『攻殻機動隊』にはちょっとうるさい妻に訊くと、もともとアニメ版がびちょびちょなんだそうだ。あれまそうなの?と思ってちょいと調べてみたら、押井守監督は「アニメでタルコフスキーみたいなことをやりたかった」と。
http://www.isis.ne.jp/seigowchannel/archives/2007/03/21.html
おお、やっぱり。タルコフスキーが一回りして実写に戻ってきたわけだ。
これやっぱり、アニメ版も観なあかんかなぁ…