『十二国記』revisited企画も、新作が具体的に今年のいつ出るのかまだ不明なので、少しばかりスローダウンさせている。そんな中で『風の万里 黎明の空』の上巻。
風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
- 作者: 小野不由美,山田章博
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/08/05
- メディア: 文庫
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『ゴッドファーザー』でマイケル・コルレオーネは「権力をもつものは,大きな責任がある」と言った。noblesse obligeってやつよね。まあコルレオーネ・ファミリーはちょっとnoblesseとは言えないけども。
そして、『ノルウェイの森』の主人公ワタナベ君の先輩である永沢さんの台詞に、「自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」というのがある。
祥瓊も鈴も、なかなか大変な目に遭っているわけだけども、つまりそういうことなのだよ。って、何が「そういうこと」やねんと言われそうだけども。
そういえば『ベルサイユのばら』で、ロザリーの母親はポリニャック夫人の馬車に轢き殺されたんだったな。いつの時代でも、庶民は専横の限りを尽くす権力者の馬車に轢かれて、泣き寝入りをせねばならんのだろうか。