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野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

少しは景気の良い話も聞かせてくれよ

トルストイは『アンナ・カレーニナ』の冒頭で

すべての幸福な家庭は互いに似ている。
不幸な家庭はそれぞれの仕方で不幸である。

てなことを言っている。会社が倒産する仕方というのも、実に様々なバリエーションがあることだなあ、と、『あの会社はこうして潰れた』という本を読むとしみじみ思う。

あの会社はこうして潰れた

あの会社はこうして潰れた

 

著者は帝国データバンクで信用調査の仕事をしていたのだとか。だから、ありとあらゆる会社が潰れていく様を見ている。創業以来数百年という老舗企業でも、ベンチャー企業でも、誰でも知っている有名企業でも、潰れる時は潰れる。それらをまさに「こうして潰れた」というショーケースとして開陳してくれているわけである。そらアンタ、そんな無茶なことしたらアカンで、という事例もあれば、もうとにかく運が悪すぎるとしか言いようのない事例もある。
「それぞれの仕方で不幸である」とは言いながらも、そこにはある共通した「潰れる会社」に見られる兆候というものがあり、それをきちんと見抜くのが信用調査マンの仕事というわけですな。
これでもかとばかりに会社の潰れる話ばかり浴びせかけられるのは、どうにも辛気臭くて、いやあ面白い本だったとはどうしても思えないのだ。ごめんよぉ。

レモン牛乳も有名らしいす

宇都宮へ日帰り出張だ。ちょっと遠いが、そんなに無茶な話でもない。用事が午後からなら、いつもの新大阪7:20発のぞみ210号よりさらに遅い7:56発のぞみ302号に乗っても、東京駅で弁当を買って11時発の東北新幹線つばさ135号に乗り換えるのに十分間に合う。
宇都宮に来るのは初めてではない。5年前にも一度来ている。しかしあの時は餃子を食べていない。宇都宮といえば餃子、なのに。
というわけで、仕事終わりにみんなで「反省会」をすることにした。どこの餃子が美味いのだ、と言われても知らないので、適当に駅前にある「宇都宮餃子館」に入ってみた。
総勢3名には、オススメ3種餃子盛り合わせ18個入り、というのがほど良きボリュームだ。スタミナ健太餃子、シソ餃子、エビ餃子の3種類。Googleで「健太餃子」と入れると「健太餃子 まずい」というサジェストが出るが、別に不味くはないと思う。別に腰抜かすほど美味いわけでもないけど。まあぐだぐだビール飲みながらつまむには十分美味いだろう。
まあそんなこんなであれこれあって、帰宅したのは12時前だった。ちなみに今週はもう一度東京へ行く予定だ。じゃあそのまま東京に泊まっとけば良いのに、とおっしゃる向きもあろうが、そんな長いこと泊まりで出張に行くのもジャマくさい。いったん帰って態勢を立て直すのだ。
できれば火曜日は休肝日としたいところだが、さんざんおビールをいただいてしまった。水曜日は抜かねばなるまいなあ。

14番でビビらせて8番でヘタを打つ

『さよならドビュッシー』は、ユルい感じのタイトルのわりになかなか凄惨なお話だったと記憶している。主役ではないけれどもあの物語の中で重要な役割を演じたのが岬洋介。どうやら中山七里作品の中には彼を主役にしたシリーズがあるらしい。
でこの『どこかでベートーヴェン』というのがその岬洋介シリーズのうちのひとつ、というか、いわば「岬洋介ライジング」という感じで、彼の高校時代の逸話を同級生の鷹村亮くんが語る、という体裁になっている。

どこかでベートーヴェン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

どこかでベートーヴェン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

若き日の岬洋介が切れ味鋭い推理により、彼が通う高校で豪雨による災害の中で起こった殺人事件を解決する、てな話になっている。
なんというかもう、岬洋介の出木杉くんぶりにはちょっとばかしうんざり。そう、まるで千里眼シリーズの岬美由紀のようにね。あいつらひょっとして兄妹ちゃうんか(んなこたぁないか)。いやでもね、なかなか面白い話なんですよ。
それにしても冒頭では、なんか知らんが岬洋介が人々をテロから守った、みたいなニュースから始まるんだけども、その詳しい内容については一切触れられない。これってつまり、そういう話がまた別にある、てことなのか。つまり岬洋介シリーズ。やれやれ。
ちなみにボーナストラックでの主役は検事やってる岬洋介の父親なんだけども、そこに弁護士として御子柴礼司の名前が出てくる。あ、それは『贖罪のソナタ』。あの小説ではピアノソナタ23番が出てくる必然性がまったく理解できなかったことを思い出した。

ジュース一本もらいました

やっとホンダのディーラー行きましたよ。リコールかかってたエアバッグの交換。
ディーラー行くと、作業を待つ間がヒマなんであんまり好きじゃないのよ。普通そういう時は本なんか読んで待つんだけども、なぜかディーラーってあまり落ち着いて本を読める環境じゃないのよな。だから、車を預けたらそのままどっかに出かけて何か用事をできた方が良い。というわけで今回のエアバッグ交換は、いつも行ってる茨木春日ではなくて南茨木にしよう(駅が近いから、そのまま出かけやすい)と思って電話してみたら、交換用の部品の在庫がなくて順番待ちをしていて、半年ほどかかる、とのこと。半年!?
「いやあ、小さな店なんで…」と電話の向こうでおっちゃん(おにいちゃんかもしれんけど)が申し訳なさそうに言う。
そうですか。では致し方ございませんな。結局いつもの茨木春日へ(こちらは電話した日から2週間後の予約が取れた)。まあこっからでもJR茨木駅まではそう遠くはない。でも、このクソ暑い中駅まで歩くのはイヤだな… ということで、ブクレコに過去に投稿したレビューの本が好き!へのコピペ作業をすることにして、MacBookを持って行った。Wi-Fiぐらいあったりするかな、と思ったけど残念ながらホンダのやつは無かった。近所のヒマラヤとかローソンのやつはかすかに飛んでたけど。
作業は意外と早く、1時間ほどで終わった。ついでに点検(実は再三の呼び出しを無視して12ヶ月点検をやってなかった)とオイル交換とエアコン洗浄とフィルター交換もしてもらった。危険なまでに汚れていた車もすっかりキレイになって、いやあよかった。
ちなみに今年は車検なのよな。そろそろタイヤ交換をせねばならんらしい。車っちゅうのは何かと金がかかりますなあ…

ミルトンdisられ過ぎだろ

数年前にブクレコに投稿した『経済ジェノサイド:フリードマンと世界経済の半世紀』という本のレビューを、本が好き!にコピペ投稿した。それに対して、宇沢弘文フリードマンには迷惑していたらしい、てなコメントをいただいた。そこで紹介されていた『人間の経済』を読んでみることにした。

人間の経済(新潮新書)

人間の経済(新潮新書)

 

宇沢弘文。「日本で一番ノーベル賞に近い経済学者」と言われていたらしい。
難しい経済学の理論でごりごりやられたらたまらんな、と思っていたのだが、そんな心配は無用だった。これは「そういう本」ではないのだ。
経済学というのは、その活動の主体であるところの人間に関して、常に合理的に振る舞うものと看做し、かなり雑な捨象をした現実世界のモデルに基づいているもの。と、わたくしは思っていた。しかし、必ずしもそういうものではないようだ。「経済学において大事なのは人間の心」などと書いてあるので、ちょっとびっくりした。
そして、「大切なものは決してお金に換えてはいけない」と説く。大切なものとは何か?医療、教育、そして水、土地、空気、自然環境などの天然資源。これすなわち社会的共通資本というやつである。医療や教育を市場原理主義に任せたときに、どれほど悲惨なことがおこるか。これはすでにアメリカにおいて実証済みだ。いやこれは他人事ではない。日本だって同じようなことが起ころうとしている。
ミルトン・フリードマンについて。確かに、フリードマンとはシカゴ大学で同僚だった宇沢は本書で彼の発言にはずいぶん迷惑した、と書いている。すげえなフリードマン。さらには、

フリードマン市場原理主義ネオリベラリズムより、ずっと過激で、先鋭的です。しかし実のところ、そこには一貫した経済学の考え方というものが見当たりません。フリードマンが発言するのはひとんどがミクロな側面についてで、しかもその時々でちがっている。マクロ的な側面については、たしかな論文も発言もないのです。

とか、宇沢の教え子の一人をMITに推薦した時には

フリードマンのいたシカゴ大学からは、どんな悪い影響を受けているか分からないので教授は採用できない

と断られたとか。なるほど、そりゃ迷惑だわ。

思っていたのとはずいぶん違った。想定以上に面白い本だった。

とりあえず、水道を民営化させるとか言ってる連中なんてのは売国奴だぞ。

 

ウラなんば、千日前、そして兎我野町。

本日は事情により晩飯が無い。何か適当に作って(あるいは買ってきて)自宅でゆるりと過ごすか、あるいはどこぞで食べて帰るか。
だいぶ迷ったのだが結局、食べて帰ることにした。
ではどこに行くべきか。というのが次なる問題なわけだが、とりあえず難波まで行ったので、まずは最にて肴4品セットで奥播磨をやりながら考えることにした。

うん、そうだ焼きトンにしよう。
ということで大阪焼きトンセンターへ。
とりあえずビール。というか、やっとビール。おまかせ3串にするか5串にするか迷ったが、結局5串セットにした。さらにイワシポテサラも。
で、出てきたイワシポテサラのボリューム、さらに標準付属の千切りキャベツを見て、こりゃやっぱり3串にしとくべきだったか、と少し後悔した。知ってたのにな。

でもまあ、やっぱり美味いよねここの焼きトン。

けっこうお腹いっぱいだ。で日本橋から堺筋線に乗って、南森町で下車。今度は兎我野界隈の某所にてクールダウン。

美しいロゼざます。
非常に状態の良いアナログ盤を手に入れた、という『カヴァレリア・ルスティカーナ』を聴きながら、調子こいてあれこれ飲んでしまった…
というわけで結局、家に帰り着いたのは日付が変わる少し前。
誰かと飲みに行くのも楽しいけど、一人で思いつきのままにふらふらと、飲みたいだけ飲んで、好きなタイミングで帰る、なんてのも、なかなか楽しいもんです。

11時ちょうどのわかしお7号で

今週2回目の出張、本日は千葉方面へ。
東京まで新幹線で行き、京葉線に乗り換える。ご存知の方も多いと思うのだが、この乗り換えというのがべらぼうに遠い。唐から天竺ぐらいまである。いや下手するとジェノヴァからブエノスアイレスぐらいまであるかもしれない。とにかく、同じ東京駅の改札内とは思えないほどに遠い。
どうせ遠いのだし(我ながらよくわからない理屈だ)、時間もあったので、いったん八重洲口から改札を出て八重洲ブックセンターに立ち寄った。本を一冊買って、京葉線に近い入り口から入ろうとするのだがこいつが見つからない。なぜだ。そのあたりに入り口があるのは知っているのだ。以前にそこから外に出たことがある。が、正確な場所を覚えてなかったのだ。京葉線の入り口を求めてさまよっているうちに、時間が迫ってきた。これはまずい。結局、八重洲口まで戻り、そこから延々3000マイルを踏破し、なんとか京葉線にたどり着いた。
千葉での仕事が終わって東京へ戻ってきた時に、いったん京葉線の改札を抜けて外に出てみた。そうだこの階段、記憶にある。そうか、ここに出るのか。いや、朝もここじゃないかな?と思ったのだけど、何も書いてないから怖くて入れなかったのだ。何か案内表示出しとけよな…
東京ってのはやっぱり怖いとこですな。