野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

イノベーションイノベーションってやかましわ

もう昨年の秋ぐらいから、やたらとこの手の本を読んでちょっとうんざり気味なのだけども、まあ致し方なく『イノベーションを実行する』てやつを。

イノベーションを実行する―挑戦的アイデアを実現するマネジメント

イノベーションを実行する―挑戦的アイデアを実現するマネジメント

イノベーションてのはアイデアが大事だ。それを実際にビジネスとして成功させるには事業計画も重要だ。いや、まだ十分ではない。実行しなければいけない。そりゃまあ当たり前の話だよね、と思うが、意外とその手の本ではあまり語られていないポイントなのだな。いやもちろん、クリステンセンの本にしたって、その辺を無視しているわけではないし、ある程度は触れていたりもするのだけど、まあここまでくどくどと、じゃなかった、徹底的かつ実践的に詳述された本というのは少ないようだ。
ちなみに「イノベーション」と言っているけど、この本で前提にしているのは独立したベンチャーとかスタートアップではない。ある程度以上の規模の企業で、安定した収益を上げられる事業(これを本書では「パフォーマンス・エンジン」と呼んでいる)があって、その事業から得られる利益を、新規事業に投資できるとするならば… という話だ。ベンチャーをどうやってつぶさずにIPOに持っていくか、みたいな話なら他の本を読んだ方が良い。個人的には『ビジネス・フォー・パンクス』なんかが面白かった。まあBrewDogの彼らはファンドの連中なんかクソだ、と思っているフシがあるけど。
ええとまあ、その辺はあまり関係ない話で。とにかく、大企業でイノベーションを起こして新事業にするにあたっては、その資金源となってくれる「パフォーマンス・エンジン」とは、「混ぜるな危険」なのだな。高い精度で作り込まれた計画を、緻密に設計されたプロセスを実行することできっちりと業績をあげる、というパフォーマンス・エンジンと、何かしら間違いがあることを前提とした計画を立て、短いサイクルで学習プロセスを回して軌道修正を加えていくというイノベーション実行チームは、そりゃ何から何まで違うわけですよ。
うん、その理屈はわかる。そして、ていねいに説明してくれてありがとう。すごいね。でもちょっと疲れたよ…

人のことをクソいう奴こそウンコなんやで

トランプ大統領がハイチやエルサルバドルを指して”shithole”と言ったことに関して世界中大騒ぎになってますな。

まあアレだわな、bullshitがたっぷり詰まったテメエの頭こそがshitholeだろうがよ、と思うわけですが。

同じ感想を持った人が世界中にいるようで。

このshitholeという単語、ダーティすぎて訳出するのに世界中のメディアが苦労したようだ。

もちろん日本でも。ちなみに朝日新聞は「屋外便所」になってたかな。そんな上品なもんと違うわな。

 

でトランプといえば政権の暴露本”Fire and Fury”が話題で、出版差し止めとかいうような話もあるためまた余計に反響を呼ぶという。読んでみたかったが、さすがにまだ日本語訳は出ていない。この際だから本当に差し止めになる前に英語のまま読んでみるか、Kindle版のサンプルもあるみたいだし、てことで最初の方を読んでみた。

Fire and Fury

Fire and Fury

 

うーむ、この英語わかりにくい…

わたくしが英語の本を読み慣れてないから、というのが大きいのだろうけど、どうも読みにくい。そして知らん単語が多すぎ。なんぼKindleが簡単に単語を調べられるからって、そんな数行おきに辞書を見るわけにもいかず。とりあえずサンプル部分を読み終わって、続きをダウンロード購入するかどうか迷ったが、やめておいた。よくよく考えてみたら、この本に書かれていることといえば、トランプ政権の内幕に関わるクソみたいな話ばかりじゃないか。言ってみればこの本自体がshitholeだ。趣味が悪すぎる。そんなもんわざわざ英語で苦労して読むのもなんかアホらしい。どうせならもっと格調高いものを読むべきだろう、と思い至った。まあ別に格調は高くなくても良いかな、面白ければ。マイルス・デイヴィスの自伝(Miles: The Autobiography)をKindle化してくれないかな。あれ、紙の本では一通り読んだけど、たまにぱらぱらっと拾い読みしたくなるのよな。

Miles: The Autobiography

Miles: The Autobiography

 

てことでとりあえずKindle化をリクエストしといた。

世界一やで わかってるやろ

HDDに『ラスト・タンゴ』なんていう映画が録画されていた。『ラスト・タンゴ・イン・パリ』ではなくて単に『ラスト・タンゴ』。なんでこんな映画を録画しようと思ったのか、よくわからない。

ラスト・タンゴ [DVD]

ラスト・タンゴ [DVD]

マリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペス。アルゼンチンタンゴの伝説的ペア、だそうだ。すみません知りませんでした。この二人に関するドキュメンタリー、で昔の再現ビデオみたいなものを現代の役者がやる。また本人たちへのインタビューもある。役者たちが直接マリアと会話する。虚構と現実が入り乱れている感じ。
いやしかし二人とも80歳を過ぎてるってえのに、まだ踊れるのだな。それでアレだ、やっぱりダンサーってのは姿勢が良いねえ。
それにしても話を聞いてみれば、フアンのロクデナシぶりがなかなかのものだ。「芸のためなら女房も泣かす」てやつだな。こらマリア、何やその辛気臭い顔は!酒や酒や!酒買うてこい!!

「目が散る」からメチルアルコール、って覚えたもんさ

昨年の暮れぐらいだったかに文庫化された、原田マハの『太陽の棘』。正月にゆっくり読もうと思っていたのだが、実際にはほんの10ページほどしか読めず。
でこの前の3連休でなんとか読み終わった。

太陽の棘 (文春文庫)

太陽の棘 (文春文庫)

老い精神科医の回想として語られるこのお話の舞台は第二次世界大戦が終わった直後の沖縄で、大学を出たばかりの主人公エドは、精神科の軍医として沖縄に派遣される。もともと医者よりも画家になりたかったエドは、偶然にニシムイ美術村に迷い込み、そこに住む画家たちと交流を始める。と、やはりこの辺が原田マハ、という感じで。完全にフィクションなんだと思っていたら、ニシムイ美術村というのは実在しており、米軍の軍人との交流もあったようで。
題材が沖縄と米軍、てなことになると、これはなかなか微妙なものがあったりすると思うのだけど、その辺は解説で佐藤優ちゃんが指摘しているように、ニシムイの画家たち、そして医者、を経由させることでそういう機微に触れる部分を迂回しているというか刺激を和らげているというか。なるほど上手いことやったな。上手いけど、ちょっと小賢しい感じがしなくもない。ああごめんなさいこんな事を言って。別に悪気はないんです。わたくしの根性がほんの少しばかり曲がってるだけなんです。

せをはらみ いわにせかるるぼんじりの われてもすえに あぶらみをくらふ

先日の高津宮とんど祭りの落語会でもらった「よせぴっ」を見ていると、大丸心斎橋劇場で桂吉弥さんの独演会があり、歌之助さんも出るというのを発見した。しかも吉弥さんは「茶の湯」、歌之助さんは「佐々木裁き」をやるというじゃないか。これは行かねばなりますまい。
ということで妻に電話で予約を取ってもらったのだが、なんと最後の2枚だったとか。危ないところだった。
セットリストは、

てな内容で。
いやもうやっぱり、「茶の湯」オモロいですわ。この噺めっちゃ好き。特に、あの茶碗をぐりんぐりん回すところとか。そして久しぶりに聴く歌之助さんの「佐々木裁き」も楽しい。「ワンダフル」は「一昨日の午後10時ごろにできたばかり」という新ネタで、演じるのもまだ2回目だとか。うーん、わたくし個人的には吉弥さんは古典の方が圧倒的に面白いと思うなあ。
でわたくし「ちりとてちん」も「わろてんか」も観てないのだけど、結構「崇徳院」が出てきますのね。知らんかった。で今回初めて「崇徳院」も聴くような次第でございまして。これもオモロいなあ。これぞ古典落語、ちゅう感じがしますわなあ。
と、落語を満喫した後、さてどこぞで晩ゴハンでも食べて帰ろか、てことになったがどうも心斎橋界隈はあまりよく知らない。で結局はウラなんばあたりまで歩いてきて、かねてから懸案のアンケラソに行ってみたわけだ。
いやーこの店もよろしいな。ホルモン焼き立ち飲み屋、てなところか。一品のポーション控えめのホルモン焼きが、かなり美味い。特に、アブラミ。

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何気にチャプチェも美味かったな。生ビール1杯と焼酎2杯であれこれ食べて、結構お腹いっぱい。他にも食べてみたいものはあれこれあったのだけど…

てな感じで、それこそ「今時分までどこのたくり歩いてけつかんねん」と相成りました。

そもそも電話というものはだな

宇多田ヒカルのデビューは1998年。シングルの『Automatic』はバカ売れし、ファーストアルバムの『First Love』はあまりに売れすぎて品薄になり、普通にショップへ行ってもCDが買えないという異常事態まで引き起こした。じわじわと売り場が狭くなるタワレコなんかを見ていると、そんなのは遠い昔の話のように思われる。
でもまあ20年前だったら、十分に昔か。
そんな感じの大ヒット作、当時からなかなかカッコええやんけと思いながらも上記のような事情によりCD購入には至らなかった。そして20年が経過し、今ではiTunes StoreAmazonで、比較的安価にダウンロード購入できるようになっている。そろそろちゃんと聴いてみても良い頃合いよな、ということでAmazonで購入することにした。

First Love

First Love

いやあ、あらためて聴いてみて、やっぱりすごいですなあ。当時16歳てか。ジョス・ストーンのデビューが2003年で、「こんな17歳が!」って驚いたもんだけども、もひとつ若かったのか。あの頃さほど聴き込んでなかったからかもしれんが、全然古い感じがしないなあ。あ、でもいきなり『Automatic』で「7回目のベルで受話器を取った」なんて歌ってるけど、今これひょっとして意味が通じないんじゃないのかな。「ベル」とか「受話器」が結びつかないんでないの。そもそも「受話器」って何?とかね。いやあ、びっくりしたなあもう。

えくうす

夕方に会議が終わって居室に戻ろうとしたら、また突然頭が痛くなってきた。何てこった。
しかしもうビビらない。すでにCT撮って異常なしってのがわかっているので、無視することにした。
てことで法善寺横丁あたりの、わかりにくいビルに入っているビストロで一杯。
5人以上だとアラカルトではなくおまかせにしてくれ、と言われる。おまかせにすると、けっこうなボリュームの料理が出てくる。かなり美味いのだけど、量が多くて食べきれないのが残念すぎる。あの白子のソテーとか。
何のレバーだったか忘れたけど、テリーヌにスライスしたトリュフと温泉卵ぐちゃぐちゃにしたのをかけたやつ。あれはイカンな。あれだけでダラダラ飲みたい。
てことで、頭ずきずきでお腹ぱんぱんになりました。