野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ギガ足りてる?

先日WOWOWでやっていた『Search/サーチ』を観た。

原題は"Searching"なのをなんでわざわざSearchにするのか、てなことはまあ置いとくとして。ストーリーのすべてがパソコンまたはスマートフォンのスクリーン上で進んで行くというのが斬新なわけだが、やはりそもそも話がよくできている、と思う。突然失踪した娘のパソコンに残っているSNSの投稿履歴その他諸々を頼りに、その行方を父親が探って行く。この父親はソフトウェアエンジニアっていう設定なのよな。そうでもしないとさすがにちょっと無理がある部分も散見される。まあそれはそれとして、どうにも後味の悪いバッドエンドを予想していると、親父の執念による一発逆転にびっくり。最初の部分に、昔の写真やら動画やらを見せながら、父親、娘、そして病気で亡くなった母親との関係性みたいなものを説明していくあたりも、上手いなあと思う。まあFaceTimeが使えて初めて成り立つ話だけども。というかみんな普段あんなに気軽にFaceTime使ってるのか?
むかしMacintoshがSystemのユーザーインターフェースに取り入れたのは「デスクトップ」のメタファーだが、それ以降パーソナルコンピューティングにおいて扱われるデータはデスクトップにとどまらず、それぞれの生活のほぼ全てをカバーするようになってしまった。便利であることには違いないが、あの小さな13インチの液晶ディスプレイから見える世界の中に、人の営みというのをだいたい押し込めてしまうこともできるのだと思うと、これもまた何とも言えない気分だ。

いろいろ検査の一日

本日は所用により休暇をいただいておりました。所用って何かというと、火災報知器の点検立会いに病院2件。あんまり楽しい用事ではない。火災報知器の点検は9時過ぎにスタートし、ものの数分で終了。しばしダラダラして、12時に予約していた歯科医へ。用事は定期検診なのだけど、「何か気になることがありますか?」と訊かれたので、モノを噛んだときに、どうも右上の奥歯あたりに鈍痛がある。と訴えた。しかし見たところ虫歯は無いらしい。レントゲンも撮ったが特に問題は無さそう、とのこと。鼻が悪かったりしますか?と訊かれた。なんでもわたくしの副鼻腔はずいぶんと奥歯に近いところまで迫ってきているらしく。例えばこれが炎症を起こしていたりすると、歯が痛くなったりすることがあるらしい。ほほうなるほど。しかしながらわたくし、頭や性格は別として、鼻は別に悪くはないですよ、と答えたが、いや待てよ、わたくしの父親も弟も副鼻腔炎持ちだったではないか。自覚症状はないがわたくしもやはり副鼻腔炎なのだろうか。よくわからんがとりあえず、ぱっと見異常はないので様子を見ましょう、ということになった。
さて歯医者が終わり、どこぞで昼飯でも食べよう、しかし雨降ってるしあんまり遠くまではいけないな、と思いつつ南茨木駅前あたりを軽くうろうろしていたら、「味幸房 みなみ」さんがランチをやっていることに気づいた。てことでにぎり寿司(8貫)のセット、吸物、小鉢、茶碗蒸し、天ぷらが付く。豪華だ。

さて、いったん家に帰って少し休憩。それから改めて車で出かけた。実は、ABSとブレーキの警告灯が点灯している。

ブレーキ絡みであるだけに、放置するのは怖い。至急ディーラーに持って行かねばなるまい。で、めでたくABSアセンブリの交換ということになった。工賃込みで15万円強。いや、15万円てあんた。無茶言うたらあかんで。とはいうものの、他に上手い手があるわけではない。とりあえず部品の発注だけしておいた。ちょうど来週、車検に出すことになっていたのだ。タイミングが良いんだか悪いんだか。とりあえず車検費用は軽く30万円を超えることになった。鼻血が出そうだ。
失意のままに本日2件目の病院へ。今度は内科だ。先月の健康診断において血圧の自己最高記録を更新してしまったために、7月中に精密検査を受けるように、との指示がでてしまっていたのだ。さすがに前と同じ病院へ行くわけにはいかない。なので今回は違うところを選んだ。で、病院で血圧を測ったら、また155/97というような数値が出てしまった。うーむ良くない流れだ。で診察の順番が回ってきたところで、健康診断で高血圧と判定され精密検査を受けに来ました、さっきの測定結果もたしかに高めです、しかしわたくし毎日血圧を測り記録していますが、普段は決してこんなに高くないのです、と医師に訴え、iPhoneの「ヘルスケア」アプリに登録されている血圧の数値を見せたところ、ふーむ、これはまあ正常の範囲ですね。健康診断や病院で高く出るのはいわゆる白衣高血圧というやつでしょう。ガイドラインでは病院で測った数値より家庭で測った数値の方を信用することになっているのです。これくらいなら無理して降圧剤なんか飲む必要ないですよ。ということで、晴れて無罪放免となった。ええ先生や…
いやー普段から血圧記録しといてよかったよホントに。
という感じで忙しい一日だった。一勝一敗一引き分け、てなとこですかね。

俺様に未来はあるのか

白い巨塔』の後に何を読もうか、ということでKindleストアから『世界の未来 』という本を先週ダウンロードし、一週間ほどかけて読んだ。

世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義 (朝日新書)

世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義 (朝日新書)

トランプ大統領」が誕生してしまうのも、Brexitも、みんな民主主義の行き着くところだ、てなことをエマニュエル・トッドが話しているインタビューが最初の方に載っている。その後は3人ほどの学者やら何やらの講演とかインタビューだ。何だか、トッドのインタビューに後は適当に水増しして一冊仕上げれば、トッドってだけでありがたがって読む連中がおるやろ、という朝日新聞出版の思惑が透けて見えるようで何だか気に入らないな、と思いつつも読んだわけだ。途中ところどころ、あれ、この話どっかで聞いたことがあるぞ、などと思うが、その元ネタが何だったかうまく思い出せない。
驚いたことに、この本昨年の3月に紙の本で読んでいたのだ。

前回もKindleだったらダブって買うことはなかったはずだが、なまじ紙の本だったため、すでに読んだ本であることに気付かなかったわけだ。まあ今回は紙の本で買ってなくて良かった、というべきか。それにしても、昨年読んだ時もまったく同じ感想を持っており、しかも内容をほとんど覚えていないということについては、呆れて物も言えないというか、ちょっとした恐怖すら覚える。こうやって人は老いていくのであるなあ。

缶ガス爆発

昨夜遅く、というか今朝早く、たぶん3時半ごろに爆音で目が覚めた。外で豪雨が降っている。雨だけでなく、激しい雷も落ちている。かなり近い。光ったと思ったらすぐに、えげつないほどの雷鳴が轟く。家がビリビリいっている。恐ろしい。昔から「地震・雷・火事・親父」てなことを言いますわな。もっとも最近の親父なんちゅうのは、不愉快だったりはするもののさほど恐ろしくはなくて、むしろ若者に狩られたりもして、怖いというよりちょっと気の毒。って何の話や。
そんなわけだから少しばかり睡眠不足で、まあ猛烈に眠かった。で昼飯を食べながら、同じ茨木市在住のDさんに「昨夜の雷雨は凄かったですねぇ」と話を振ったら「ええぇっ、そうなん!?」って、あんたあの轟音でも目ぇ覚めへんかったんかいな… もっとも、かなり局地的な雷雨だったという感じはするけどね。そうそう轟音といえば、さる7月6日の夜に自宅で晩飯を食べていたら外で爆発音がして、えーっと今日ってどっかで花火大会とかやってるんだったっけ?とかトボけたことを言っていたが爆音は一発限り。はて?と思いながらもそのままにしていたら2日後の新聞に、高槻市の工場で爆発事故、なんて記事が出ていて、高槻市とはいうものの場所は柱本、新聞記事によれば南茨木駅から南東に650mとかなんだか、そんなことが書いてあって、おい高槻市柱本って言ってるけどそれほとんど茨木やないか、で茨木市の外れにあるウチなんかけっこう近いやんけ、てことはあの爆発音はこの事故か、たしかに発生時刻はそれぐらい(20時10分ごろ)だったわこらえらいこっちゃ、と思ったが冷静に考えてみれば「だから何なん?」という話でもある。事故の原因はスプレー缶のガス抜き、だとか、ほんの数ヶ月前にもアパマンショップがやらかしてたな。

今回事故を起こした今村産業ってのは産廃の処理をする会社で、ひょっとしてこれ、アパマンショップのスプレー缶処理の下請けか!?と思ったりもしたが、そうではなくてモノタロウか。

これ、いったい何があったんだろう。いろいろ妄想が膨らむわー。

マサルちゃんもお手上げってか

『暴走する世界』という本があったのか。知らんかったな。『グローバリゼーションは何をどう変えるのか』というのが副題だ。
一方で『「暴走する」世界の正体』は、『最強論客が読み解く戦争・暴力・革命』ってなわけで、最強論客とはつまり佐藤優宮崎学というなかなかイカツイお二人。

そもそも革命とは何か、と考えると、東洋と西洋では意味が違う。東洋の革命は基本的に古代中国の易姓革命であり、天子が徳を失うことにより天命が他の者に移り、王朝が改まること。西洋の革命は本来、神との契約の更新(王権神授説ですね)であったが、近代以降ではそれは単に法の更新である、と。うむ。
なぜ日本で革命が起こらないかというと、天皇が姓を持たないから、なのだそうだ。姓を持たないのだから、「易姓」も起こりようがない。だから革命が起こらないのだ。って、ほんまかいな…
一方で「トランプは現代の革命家である」なんて言ってて、何でも思いつきでやるので、つまり従来とはまったく異なる秩序の下で生きている、これすなわち既に大きな革命が起こっていると見るべきである、と。まあそんなこんなでトランプは何をやらかすかわからない、インテリジェンスの専門家マサルちゃんですら予測不能、と匙を投げているように思えるんですがどうですか。

海の日には灘の酒を飲もうじゃないか

大黒正宗醸造年度別生原酒飲み比べの会、なんてものがあるってんでお誘いいただきまして。

そりゃもう大黒正宗、わたくしのフェイバリットですから万難を排して臨むわけですよ。
ラインアップは、吟醸 しぼりたて(27BY、28BY、29BY)、吟醸 なまざけ(28BY、29BY、30BY)、そして純米吟醸 無濾過生(28BY、29BY、30BY)。番外編に火入れ純米吟醸(27BY、29BY)。とりあえず番外編の火入れ純米吟醸でウォーミングアップしてから、上記のBY(醸造年度)違いの飲み比べセットを順番に。この、同じスペックでBYの違うやつを飲み比べるのを垂直飲み、というのだそうで。ちなみに同じBYで違うスペックのものを飲み比べるのは水平飲みですって。いやはや。んでアテはまた、会場でもある野田阪神の名店・千喜千輝さんの、何気に凝った料理で、これがまた悶絶モンなんですな。ゴーヤとツナタマサラダ、美味い。

ひと通り飲んだら今度は、いくつかを燗にしてみる。なまざけのこいつらは燗がイケるんちゃうか、てことで、なんと60℃ぐらいまで、がーっと。でちょっと少しさめたあたりで飲む。んなご無体なと思うが、実際こいつがまたどえらい旨いわけですよ。蔵元の池田さん曰く、要するに火入れをしてるのと一緒で、それで味が乗るんです、と。ほほうなるほど。
でこういうけっこうパワフルな感じのやつにはやっぱり肉。というわけでがっつりスペアリブ。

いやーたまらんですわ。
そんなこんなで15時からスタートして、いつのまにか18時半を回っている。てなあたりでかどや酒店さん登場。かどやさんと入れ替わりぐらいな感じでわたくしどもは失礼した。ごちそうさんでした!
実際のところこの垂直飲みをできる機会ってのは割と貴重なわけで。いやあ満喫しました。
てなわけで解散して帰宅しようとするわけですが、なんだかまだ明るいし、久しぶりに一蔵でも寄ってみるか、と。
さすがにもう日本酒は結構。てことで焼酎ハイボール、に燻製チーズなど。

そんな感じでええ塩梅にクールダウンし、帰宅したのでありました。
いやーしかしこの3連休、よお飲んだなあ。

ロックバルーンは99

アトミック・ブロンド』を観た。

アトミック・ブロンド [Blu-ray]

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公開時に劇場で観たのも含めて、もうこれで3回目だ。さすがに3回目ともなると、ある程度ストーリーも把握しているし、話の展開もそれなりに理解できている。つもりだが、相変わらず「あれ?プレモヴィッチって誰だったっけ?」てなことになったりする。まあその辺の細かいところはもうよろしかろう。この映画はとにかく、シャーリーズ・セロンのド派手なアクションとナイスな80年代ポップのBGMだ。いきなりニュー・オーダーだもんな。たまらんよ。この映画のサントラをApple Musicで探してみたら、一応はあるのだけどほんの一部の曲しか聴けないようになってるのな。もちろんCDはあるのだけど、これもよく見たら"Under Pressure"が入ってへんやないのあんた。もうひとつ、あの映画で使われていた"Blue Monday"はニュー・オーダーではなくてHEALTHというバンドによるコピーだったのだな。ふむう。Apple Musicでプレイリスト作ってみましょうかね、この人みたいに。

ただし"Killer Queen"ではなく"Under Pressure"を入れて。