野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

長い名前の男

梅田の大丸ミュージアムで開催中の「ピカソ展」、やっと行ってきた。
祝日だから人が多くてちょっと鬱陶しかったけど、まあまだ我慢できる範囲。
90歳を超えるまでずっと描きつづけてきたピカソだから、その作風は時期によってけっこう変わっていて、好みのものもあればそうでないものもある。
今回の「ルートビッヒ美術館コレクション」では、色々な時代から100点ほどの作品が展示されていた。これだけの数があれば、その中にはちゃんとイイ感じのものがある。
個人的には1940年代の、小学生が夏休みの宿題に描いたような画が好きなのだけど、ちゃんとそういうのも数点あった。その他にはコクトーっぽい線画も好みだ。あと、今回は陶器も何点か展示されていて、これも「夏休みの宿題」路線で良い。
またピカソ作品以外にも、ロベルト・オテロ(誰か知らんけど)によるピカソの写真数十点も一緒に展示されていて、これがまたなかなか面白い。おそらく80歳とか90歳ぐらいのころの写真だと思うが、なんともギラギラした老人だ。略譜もあって、それを見ると、スペイン、フランスその他の各所をあっちへ行ったりこっちへ行ったりウロウロと落ち着きの無いことだが、それがいかにも、と思わせる。
まあそんな感じで、行く前は「ハズレだったらどうしよう」と思っていたけれども、充分に満喫できた。よかったよかった。