野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

時価200億だそうですわ

目が覚めたらもう昼前だった。ショック。

かねてから懸案となっていた「中之島コレクションズ」を観に中之島国立国際美術館へ行ってきた。
展示されているのは全部で26点。かなりコンパクトである。モディリアニ、マグリット、キリコ、佐伯祐三などなど。
ロートレックがあるかと思えばダリがあったり。ちょっとばかし節操が無い、という気もするが、そこはまあ「美術の歴史に名を刻む、有名作家の代表作が勢ぞろい!」というコンセプト(と言って良いのか?)だから。A4一枚の紙に、いくつかの作品の「見どころ」を平易に解説してくれているのはなかなか良いと思うが、モディリアニの「髪をほどいた横たわる裸婦」について「近代美術館コレクションの最高額作品」なんていう紹介の仕方をするのはちょっと品がないと思うぞ。
今回のコレクションの中ではジャコメッティの彫刻「鼻」が良かった。あとバスキアの、圧倒的な馬鹿パワーで迫ってくるエネルギッシュな書き殴り系巨大作品。このプリミティヴなテイストは好きだな。
あと、同じフロアで同時に展示されているアンリ・サラの映像作品二点もちょっと面白い。あまりにコンセプチュアルというかメッセージ性が強すぎるところはあるが、幸か不幸かそういうバックグラウンドに関する知識をわたくしは持たないので、単に音と映像を感じて楽しむことができた。

こんな気楽な生活ができるのもあと数日ほどだなあ。