そろそろ「ローマ人の物語」シリーズの文庫版が出るころかな、と思っていたら、予想通り出てきましたね。今回は「終わりの始まり」。とりあえず上巻を読み終わったところ。
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
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僕が高校の時に使っていた、山川出版社の世界史の教科書では、「パクス・ロマーナ」の終わりについて以下のように書かれている
しかし五賢帝最後のマルクス=アウレリウス=アントニヌス帝の治世の末ごろから帝国の政治は乱れはじめ、3世紀には各地の軍隊がかってに皇帝を立てて争う軍人皇帝の時代となった。
たったこれだけ。単行本のXI巻の1/3に相当する文庫版の29巻、ここではまるまる1冊を費やして、この哲人皇帝とも呼ばれるマルクス・アウレリウスについて語っている。五賢帝の5人目、もちろん賢帝なんだけど、ローマ帝国崩壊の原因の一部は彼の政治だ、みたいなことを言われたりなんかして。ちょっと気の毒。まあそう言われても仕方ない部分もあるかも知れないけど、ねえ。