野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

いわゆる電化マイルス

しつこく正月に買ったCDの話を。マイルスの "Agharta" がなぜか破格の1,690円で売られているのを発見し、つい買ってしまった。まあ輸入盤なわけだが、それにしてもこのアルバムの輸入盤があるとは知らなかった。ジャケットのアートワークはどちらかと言えば国内盤の方が好みだが、こっちだって悪くはないし、何と言っても安いから。

Agharta

Agharta


ご存知エレクトリック・マイルス時代の日本公演のライブ盤ですな。「うわ、DCPRGみたい!」と思ったが、そじゃなくてDCPRGが、「エレクトリック・マイルスみたい」なんですな本当は。2枚組だけど全部で4曲。それも、やれPreludeだInterludeだなんてタイトルつけて、真面目にやれよ、もうーと思わんでもないが、なんかすごいことになっててカオス的な音が延々と続いていく。マイルスは当時のバンドに、ジミ・ヘンドリックスかB. B. Kingみたいなギタリストがほしかったらしいが、さすがに彼らを拉致ってくるわけにもいかず、でもそれに近いのを捕まえてきたらしい。

From the time that Jimi Hendrix and I had gotten tight, I had wanted that kind of sound because the guitar can take you deep into the blues. But since I couldn't get Jimi or B. B. King, I had to settle for the next best player out there and most of them were white at that time.
("Miles: The Autobiography" p.329 より)

この後マイルスは体調不良により休養に入ってしまうわけだな。しかしなんともファンキーというか、カッコええですな。