野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

そっちのトリビュートも実際にあるからややこしい

どうも最近、ツイッター上の誰かのつぶやきに触発されて… というパターンが多いのだが、これまたそんな感じでマイルスの "Tribute To Jack Johnson" が気になってしかたない。まあ今ではずいぶんと安くなっているので、あまり深く考えずに買っとけ、ということで例によってタワレコで輸入盤千円生活だ。

Tribute to Jack Johnson

Tribute to Jack Johnson


言っとくがJack Johnsonったってハワイの坊主頭(今は違うか)のシンガーソングライターじゃないからな。彼とはまた似ても似つかぬ凶悪な面構えのヘヴィ級ボクサーだ。

とりあえず1曲目の(といっても2曲しか入ってないけど)"Right Off" の重くてルーズなビートで「をおっ!」と思う。そしてジョン・マクラフリンのギターがすごい。いや、スゴいんだかスゴくないんだかよくわからない。まあそれぐらいスゴいんだろう、きっと。なんだか無造作に弾き散らかしてるようにしか聴こえない、のだけど、これがやけにカッコええというのはどういうことか。
みんな適当にダラダラ弾いてるように聴こえるし、同時になんだかものすごい緊迫感もある。なんか変。だいたいマイルスのトランペットが、気怠いのに熱い。”Kind Of Blue" ではあんなにストイックなまでにクールだったのに。ってまあ10年も昔の話を持ち出すなじゃねえ、とマイルスに言われそうだけどな。